日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤に、弾圧事件・冤罪事件・国や企業の不正に立ち向かう人々を支える人権団体

2019年8月25日号

2019年8月25日号  

愛知・「表現の不自由展」中止問題 表現の自由を守れ 愛知県本部 県知事や名古屋市長に要請  

 「従軍慰安婦」を象徴する「平和の少女像」などを展示した、国際芸術祭あいちトリエンナーレ(8月1日〜)の企画展「表現の不自由展・その後」が3日間で中止になった問題で、国民救援会愛知県本部は8月9日、あいちトリエンナーレ実行委員長でもある愛知県の大村秀章知事へ要請書を、名古屋市の河村たかし市長へ抗議・要請書を提出しました。
 河村市長への抗議・要請文では、「行政の長である名古屋市長が、企画展示に対し干渉をおこなう発言をし、中止に追い込んだことは絶対に許されることではありません」と抗議。「今回の企画はまさに言論・表現の自由について、市民が考えあうということが目的」で、「それを一方的に、破壊したことは行政の長としての資格にも関わる問題」「憲法21条および憲法19条が、戦前の過ちの上に書き込まれた市民の権利であることを十分に理解するべき」と指摘、実行委員会などへの謝罪と企画展再開の実現に協力するよう求めました。
 また、大村知事に対しては、企画展の中止について、「憲法と民主主義を尊重する人権団体として痛恨の極み」と表明。「今回の妨害行為などに対して愛知県行政が、いっそう毅(き)然とした態度で臨むことを要望」し、企画展の再開を求めました。

岐阜・大垣警察市民監視違憲訴訟 警察は住民運動を危険視 人格権に対する重大な侵害 岐阜地裁  

 大垣警察署の警備課(公安警察)による個人情報収集・中部電力子会社への情報提供を違法として、損害賠償と個人情報の抹消を岐阜県などに求めた「大垣警察市民監視違憲訴訟」の口頭弁論が、7月31日岐阜地裁で開かれました。当日は38度近くのうだる暑さの中での開廷前入廷行動を行った後、支援者約70人が裁判を傍聴しました。
 弁論では、原告側が次のように陳述しました。被告側が「適法」とする「情報提供」行為は、|楼莉嗣韻留親阿魎躙瓜襪靴討い襪海函↓警察は、「過激なメンバーが岐阜に応援に入る」などと述べて住民らに対する不信を煽った。このことは、「公共の安全と秩序の維持」に効果はなく、かえって悪化をもたらす、住民らが風力発電事業者と話し合って民主的な意思を形成することを阻害するという意味でも「警察法2条」等の法令の範囲を逸脱する違法な行為である、つ鷆,靴疹霾鵑論騎寮を欠いているどころか、恣意的評価が加えられており、憲法13条で保障されている「人格権」に対する重大な侵害である。
 陳述後、池町知佐子裁判長は原告が求めている2つの訴訟「国家賠償請求訴訟」と「個人情報末梢請求訴訟」を併合して弁論を進行することを明らかにしました。

証拠に基づく判断を 第242次最高裁統一要請行動  

 7月31日、第242次最高裁統一要請行動がおこなわれました。この日の行動には、仙台北陵クリニック事件、今市事件袴田事件の3事件の関係者と救援会の首都圏本部から21人が参加しました。
 要請では、無辜(むこ)の救済という再審の理念を踏みにじった大崎事件の最高裁決定を厳しく批判するとともに、「事実と道理にもとづく公正な判断を行うことこそ、国民の信頼を回復する唯一に道だ」と訴えました。
 今市事件の勝又拓哉さんのお母さん・イミコさんは、「もし、最高裁で万一息子が有罪となれば、私が生きているうちに息子を助け出せるかとても心配。どうか最高裁が証拠に基づいて正しい判断をして息子を助けてください」と、訴えました。

東京・小石川事件 証拠の開示を裁判所に要請  

 2002年に文京区で発生した強盗殺人事件で、伊原康介さんが犯人とされた小石川えん罪事件の支援する会は7月31日、東京地裁前で宣伝と裁判所要請をおこないました。
 14人が宣伝に参加し、ビラを配布し、事件の真相を訴えました。要請には9人が参加し、証拠を開示して慎重に審理し、再審を開始して欲しいと要請しました。提出した署名は879人分、累計で6、737人分となりました。(小石川えん罪事件の再審を支援する会)

愛知・豊川幼児殺人事件 「自白」の矛盾確認 第4回全国現地調査おこなう  

 幼児を誘拐し殺害したとして、懲役17年の刑が確定した田邉雅樹さんが再審を求めている豊川幼児殺人事件で、8月3日、第4回全国現地調査がおこなわれ、6都府県59人が参加しました(写真)。
 事件は、田邉さんを犯人とする物的証拠や目撃証拠もなく、警察に強要された田邉さんの「自白」が有力な証拠となっています。「自白」によれば、ゲームセンターの駐車場の車内に残された1歳10カ月の男児を連れ去り、約9キロ離れた海の岸壁で海中に投棄したことになっています。現地調査では、自白通りの経路をたどり、客観的状況との矛盾を確認しました。
 岸壁で幼児を投棄する実験では、幼児と同等の重さの木製人形を海に投棄する実験を実施。参加者数人が安全ロープをつけて、「バスケットボールを投げるように勢いよく前に突き出した」とする自白通りに、ガードレールの外(海側)に立ち、海中に人形を放り投げました。参加者からは「街灯がまったくない暗闇。このやり方では自分も落ちてしまう」などの声が上がりました。
 また事前学習では、幼児の投棄場所からだと、潮流の関係で遺体の発見現場と矛盾が生じることや、一審無罪が二審で逆転有罪になったこと、事件から相当期間が経過してから田邉さんの車と同車種、同色の車を見たとする不自然な目撃証言が二審逆転有罪の根拠になったことなどが説明されました。

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