日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤に、弾圧事件・冤罪事件・国や企業の不正に立ち向かう人々を支える人権団体

2019年4月5日号

2019年4月5日号  

西山さんの再審開始 確定 最高裁が検察の特別抗告棄却 裁判官全員一致で再審を支持  

 入院患者の人工呼吸器を外して患者を殺害したとして有罪となった元看護助手の西山美香さんが申し立てた再審請求について、最高裁第2小法廷は裁判官全員一致の決定で3月18日、検察の特別抗告を棄却しました。これにより2017年12月に大阪高裁が出した再審開始決定が確定しました。今後、大津地裁で再審公判が開始されます。(裁判長=菅野博之、裁判官=山本庸幸、草野耕一)

 大阪高裁の再審開始決定は、患者の死因を致死性不整脈である可能性が無視できず、(確定判決がいう)低酸素状態とするには合理的な疑いが残り、西山さんの「自白」も信用できないとして、再審を開始するとしていました。
 3月19日に開かれた記者会見で主任弁護人の井戸謙一弁護士は、「検察の特別抗告理由は、特別抗告の理由に値しない実質的には事実誤認の主張でした。検察は最高裁に死因が自然死でないとする医師の意見書や検察官調書を次々と提出しましたが、最高裁はこれらを一蹴し、再審開始決定を支持しました。弁護団はこれを高く評価します」と述べました。
 会見には西山さんも同席し、喜びを語るとともに、無罪確定までの支援を訴えました。
 国民救援会滋賀県本部と中央本部は20日、声明を発表。この中で、大津地裁で開かれる再審裁判では、警察の捜査や誤判を生んだ裁判所、無辜の救済と言う再審の目的から逸脱し、審理を引き延ばしてきた検察は批判されるべきで、検察は西山さんへ謝罪するよう求めています。
 西山さんから、国民救援会へ寄せられたメッセージを紹介します。

あきらめずに闘いよかった
 待ちに待った再審開始の確定をいただくことができたのは、井戸弁護士率いる弁護団をはじめ、支える会、国民救援会の支援者の皆さまのおかげです。
 何度もあきらめかけ、もう再審したくないと言いました。その度に井戸先生が励ましてくれました。会員の皆さまから獄中に年賀状をたくさんいただき、本当に励まされました。出所してからも、いろんなところで訴えを聞いてもらい、励ましてもらいました。
 あきらめずにここまでやってこられて、本当に良かったと思います。
 再審無罪判決をもらうまで、引き続きご支援よろしくお願いします。

ビラ配りに許可必要の記載 札幌市がHPから削除 北海道  

 札幌市のホームページ(HP)のQ&Aコーナーで、道路でのビラ配りに「道路使用許可」が必要で、警察署へ届け出る旨の記載があることが明らかになりました。
 そこで、国民救援会北海道本部副会長の大賀浩一弁護士が3月9日、市に対し、ビラ配りに許可がいらないとした東京・有楽町ビラまき事件の判決や、ビラ配りを逮捕した警察の責任を認めた千葉・東金国賠事件の判決を指摘し、さらに昨年、広島市がHPから同様の記載を削除したことを紹介したうえで、ホームページの記載が適切でないとして市に回答を求めました。
 これに対し札幌市は11日、札幌市総務局広報部長名で、「Q&A「歩道でビラ配りをしたいが、許可が必要ですか?」の内容を中央警察署交通課規制係に確認いたしましたところ、大賀様のご指摘のとおりでございました。公開していたQ&Aの内容については、全てのビラ配りについて申請が必要であるという誤解を招く不十分な内容であった」と回答し、記載を削除しました。
 各地の自治体のホームページなどで同様の記載があった場合は、その問題を指摘し削除を求めていきましょう。

鹿児島・大崎事件 検察の抗告棄却を 弁護団が最高裁に緊急要請  

 1979年に鹿児島・大崎町で男性の変死体が遺棄され、原口アヤ子さんら親族4人が起訴された大崎事件。原口さんの第3次再審開始請求が地裁、高裁で再審開始決定を勝ちとり、現在最高裁に係属しています。
 弁護団は3月15日、福岡高裁宮崎支部が検察の即時抗告を棄却してから1年が経過したのを受け、最高裁に検察の特別抗告を棄却するよう求める「緊急要請書」を提出しました。
 要請書で弁護団は、検察官の特別抗告申立てから1年が経過しようとしていることについて、「なぜ1年もの間沈黙しているのか」、「いたずらに月日が経過しているとしか言いようがない」と述べています。そして、「仮に第1次再審請求で再審開始が確定し、無罪判決が下されていたら、アヤ子は15年以上も前に晴れて無罪となって、その後は幸せな人生を送っていた」だろうと述べ、「公権力の行使にあたる公務員として、それ以上に、人としての良心を持って、国民が信頼を寄せる司法の最高府としての矜持を示してほしい」と要請しています。
 当日は支援者約40人が門前で支援集会を開き、弁護団を激励しました。

大阪・岸和田虚偽告訴国賠裁判 原告の請求棄却 警察、検察擁護の不当判決 大阪地裁  

 大阪地裁(山地修裁判長)は3月13日、岸和田虚偽告訴国賠裁判の原告Fさんに対し、請求を棄却する不当判決を言い渡しました。
 事件は2012年8月、金銭目的等でFさんを陥れようと計画した3人組によって、Fさんが暴行事件の加害者として逮捕起訴されたものです。3人組の一人が良心の呵責に耐えかねて警察に虚偽を告白。しかし相手にされないどころか、口封じのために恫喝され、かつ、検察にも足を運び同様の訴えをしましたが、弁護人と接触しないことを念押しするなど、不当な対応に終始されました。Fさんは416日間も勾留され続けました。公判では、虚偽告訴を告白した人の証言、および目撃証言などによって、Fさんの無罪判決が確定しました。
 Fさんは責任追及のため国賠裁判を提訴。裁判では虚偽告訴を明らかにした証人とともに、恫喝、口封じをした警察官・検察官も法廷で証言、冤罪がいかに作られたのかを改めて目の当たりにするかのような法廷でした。
 しかし、裁判官は原告の主張に何ら答えることなく、不当判決を言い渡しました。抗議の声を裁判所に集中してください。
(大阪府本部)
〈抗議先〉〒530―8522 大阪市北区西天満2 ― 1 ― 10 大阪地裁 山地修裁判長

阪原さんの再審確定を 滋賀・日野町事件 高裁に要請  

 滋賀・日野町事件の第2回目の宣伝行動が2月26日、大阪高裁前でおこなわれました。滋賀、京都、大阪、兵庫から23人が参加し、ビラ250枚を配布しました。支援者が交代で弁士を務めました。
 宣伝後、刑事2部書記官室へ赴き、署名千人分(累計6千人)、団体署名15通(累計157通)を提出し、口頭で「検察の抗告を棄却し、高裁で再審開始決定を出してください」と要請しました。

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