日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤に、弾圧事件・冤罪事件・国や企業の不正に立ち向かう人々を支える人権団体

2019年2月5日号

2019年2月5日号  

岡山・倉敷民商弾圧事件「私はあきらめない」 禰屋町子さん無罪判決を勝ちとる決意  

 禰屋町子さんが逮捕されてちょうど5年となる1月21日、倉敷民商弾圧事件の全国交流集会が地元倉敷でおこなわれ、全国21都道府県から会場いっぱいの250人が参加しました。弁護団の報告、全国連絡会の報告、参加者の発言、禰屋さんの決意表明などがおこなわれ、禰屋さんの無罪を勝ちとる決意を固め合いました。

 弁護団報告にたった清水善朗弁護団長は、小原・須増裁判で有罪が確定したことについて残念ではあったが、次のような光の見える成果も勝ち取ったことを紹介。
 一審の岡山地裁では、2人「が作成した税務書類の内容が適正を欠くものであったとは認められず、適正な課税が実質的に損なわれたとまではいえない」と明言したこと、二審の広島高裁岡山支部が申告納税制度について「民主的な租税思想に親和的な制度であるといえる。このような民主的な制度自体は国民主権原理を謳う我が国の憲法上の要請からも十分に尊重されるべき」と述べ、これは民商運動の正当性に目を向けていると評価できることなどです。これらは、将来、税理士独占制度について見直されるときの手掛かりになるだろうと述べました。

全国の奮闘で
破棄差戻しに

 清水団長は、禰屋裁判に言及し、昨年1月12日の高裁判決で一審の有罪判決が破棄差し戻されたこと、それは、査察官報告書という国税庁の職員が勝手に有罪のストーリーを書いた書面を鑑定に類するとして有罪の根拠にしたものであり、こんなことが許されるならば、現実の伝票や帳簿を見なくとも有罪と出来ることになり、当局に新しい弾圧の大きな手段を与えることになるので、弁護団は全力で批判してたたかい、その結果、破棄差戻しとなったので、当局に弾圧の大きな手段を与えなかったことは大きく評価して良いことだと述べました。その上で、禰屋さんが法人税違反とされた問題については、担当の千田卓司弁護士から報告すると述べ、千田弁護士と交替しました(千田弁護士の報告は3面に詳報)。
 つづいて全国連絡会の報告を国民救援会の坂屋光裕事務局次長がおこないました。禰屋さん逮捕から5年、禰屋さんの奮闘、全国連絡会と全国の32都道府県の支援組織のたたかい、とくに、小原・須増裁判で裁判所に合計19万7268人分の署名を提出したこと、禰屋裁判では、署名を一審時に17万1953人分、二審に5万4070人分提出したことを報告。その結果、広島高裁岡山支部で有罪判決の破棄・差戻しという画期的成果を勝ちとり、たたかえば、大きな岩でも動かせるとの確信を培ったと述べ、今こそ、活動の成果に確信を持ち、無罪判決を勝ちとろうと述べました。

全県に組織を
署名と宣伝を

 すべての都道府県に支援組織をつくるため、未結成の15県で全国連絡会第4回総会(4月25日)までに支援組織を立ち上げること、1年以上総会を開いていない支援組織は総会を開くこと、差戻し審には、現在無罪判決を求める個人署名を5万348人分提出しているが、第1回公判までに7万人の無罪判決要請署名を集めること、3・13重税反対全国統一行動で宣伝行動を繰り広げることなどの行動提起をおこないました。報告を受け、全国からの参加者が発言し、討論しました。
 最後に、禰屋さんが決意表明をおこない、割れんばかりの拍手を受けました。

第239次最高裁統一要請行動 勝利の年に!と決意 公正な判断求め5事件が要請  

 第239次最高裁統一要請が1月23日におこなわれ、5事件35人が参加しました。早朝、最高裁前で公正な判断をおこなうようにマイクで訴え、通勤する最高裁職員にビラを配布して支援を呼びかけました。
 要請では、これまで3度目の再審開始決定を勝ちとりながら、検察の特別抗告により、いまだに冤罪が晴れない鹿児島・大崎事件について、首都圏の会の平川明雄さんは、「最高検は1月17日、再審開始の根拠とされた遺体の法医学鑑定を否定する意見書を提出してきました。福岡高裁宮崎支部では、原口さんの年齢を考慮して早期の判断をして、地裁に続き、再審を支持しました。3度の再審開始決定を重く受け止め、早急に検察の特別抗告を棄却してください」と訴えました。
 宮城・北陵クリニック事件千葉守る会の戸賀輝彦さんは、「街頭宣伝で高校生から質問が寄せられ、話を聞いて署名してくれました。判決に疑問を持った市民の声に、真剣に答えてください」と訴えました。
 栃木・今市事件被告人の勝又拓哉さんの母・イミコさんは、「日本はアジアの先進国なのに、なぜこんなに冤罪が多いのか。最高裁は恥じない判断をしてほしい」と、訴えました。
 滋賀・湖東記念病院人工呼吸器事件の西山美香さんを支える会の伊藤正一さんは、「殺人犯の汚名が晴れなくては、美香さんは生活も気持ちも安定しない。最高裁は一日も早く、再審を開始させてほしい」と訴えました。
 要請後、参加者は新年会をおこない、5事件の勝利を誓い合いました。

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