日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤に、弾圧事件・冤罪事件・国や企業の不正に立ち向かう人々を支える人権団体

2019年11月25日号

2019年11月25日号  

宮城・仙台北陵クリニック事件 支援さらに広げよう 最高裁に係属し1年8カ月 署名は累計4万突破  

 准看護師の守(もり)大助さんが患者5人の点滴に筋弛緩剤を混入したとして無期懲役が確定した仙台北陵クリニック事件。再審請求を仙台地裁、高裁が棄却したため、最高裁に特別抗告して1年8カ月。北陵クリニック事件全国連絡会では11月12日に最高裁要請と活動交流会をおこないました。

 独自要請行動で、全国連絡会は全国から寄せられた署名9288人分を提出し(累計4万1566人分)、要請しました。
 参加者は、「土橋鑑定は、鑑定資料が患者のものであることを証明するものは一切なく、鑑定書に添付すべき実験データも一切出ておらず、信用性は認められない。物的証拠が何も出されないまま、有罪にしたことは許されない。国民が納得できる判断を示して下さい」、「隠されている証拠の中に、守さんの無実を示す証拠があるはず。弁護団が求める証拠開示をして、裁判のやり直しをして下さい」と、口々に要請しました。
 母・祐子さんは、滋賀・湖東記念病院人工呼吸器事件の再審開始決定に触れ、「弁護側の医師の鑑定書を新証拠として認め、再審開始決定が出されました。林景一裁判長においては、証拠に基づいて公正、公平に判断して下さい。無実の息子を帰して下さい」と涙ながらに訴えました。

 要請後、国会内で全国連絡会の活動交流会をおこないました。面会の付き添いなどを担当している「千葉の会」の戸賀輝彦さんから、これまでにのべ440回、1004人が面会していることが報告され、会津の会ではイラスト入りの要請書を作成し、広めていること、東京・三多摩の会では毎月、定例街頭宣伝をおこなっているが、冤罪に関心を寄せる市民が増えていると実感するなどの発言がありました。また、来年おこなわれる自由権規約委員会の日本審査に代表を送るため、代表派遣募金にとりくもうと話し合いました。
 地元宮城では、いつ決定が出てもおかしくないと、運動の柱である宣伝・署名活動と最高裁要請を重視しています。

長野・あずみの里「業務上過失致死」事件 公正な裁判で無罪を 全国からの署名6万8千余を提出 東京高裁  

 特別養護老人ホーム「あずみの里」で、おやつ中の85歳の利用者が意識を失い、後に死亡したことで、看護職員の山口けさえさんが業務上過失致死罪に問われ、一審で罰金20万円の有罪判決を受け、控訴したたかっているあずみの里「業務上過失致死」事件。11月8日、東京高裁に要請行動をおこない、無罪判決を求める署名を提出しました。主催は日本医療労働組合連合会、全日本民医連、国民救援会などで構成する「あずみの里控訴審裁判支援中央連絡会」。

現場の実態を知ってほしい

 要請行動では冒頭、全国から寄せられた署名6万8890人分(累計22万6091人分)を提出しました。要請では、民医連の平田理理事が医師の立場から、死因が窒息となっているが、症状が重い場合などは窒息でも、ふつうは苦しくなる。亡くなられた方は自分で食事もとれる状況であり苦しむはずだが、そのようなことはなく脳梗塞などが原因と考えられる、医師として窒息を死因とするのは相当無理があると思うと訴えました。
 要請した人の多くが看護師、介護職員としての経験があり、その経験から現場の実態が紹介されました。「介護施設は生活の場であり、食べることは多くの利用者のたのしみ。それが、あれもだめ、これもだめとなれば、自分らしい生活ができなくなる」「人手不足の状況で毎日走り回って利用者にケガがないように、どうやったら満足してもらえるかとやっている。現場の実態を知ってほしい」。
 要請に先立って裁判所前でおこなわれた宣伝行動には120人が集まりアピール行動をおこないました。次回の要請行動は12月24日におこなわれます。

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