日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤に、弾圧事件・冤罪事件・国や企業の不正に立ち向かう人々を支える人権団体

2018年6月5日号

2018年6月5日号  

3千万署名不当連行事件 現場は警察官専用住宅 全国からさらに抗議を 不当な捜査中止を  

 東京・小金井市内で安倍9条改憲反対3千万署名を集めていた市民3人が、小金井警察署に不当に連行された事件。なんと、現場となったマンションは警察官専用住宅であったことが分かりました。

 事件発生以来、全国から小金井警察署へ抗議の声が広がっています。
 この間の調査で、現場となったマンションは警察官専用住宅であったことが判明しました。小金井署は「住民からの通報」を理由に、3人を連行しましたが、その「住民」は警察官だった可能性も高く、事件を「自作自演」したと言われても仕方ありません。
 日本国憲法や警察法を無視し、署名活動をおこなっていた市民を強制的に連行し、犯罪者に仕立て上げようとする小金井署の暴挙は、絶対に許すことは出来ません。

守る会を結成
 5月16日、小金井市内で「3人の市民を守る会」が結成されました。
 会場いっぱいの市民の参加で開かれた結成総会で、報告した長尾宜行弁護士は、現場となったマンションは門やオートロックの設備はなく、住居侵入にあたらないことを指摘。警察は3人を強制的に連行したうえ、所属団体、署名活動の目的、当日の行動計画など、本来自由である市民の活動について取調べをおこなったことは、憲法の意義・価値を無視した人権侵害行為であると批判しました。
 守る会準備会の千葉良信さんから、これまでに2回にわたり、小金井署に捜査の中止と謝罪を求める要請行動と駅頭宣伝をおこなったことが報告されました。このなかで、小金井署は、署名について、「法令に則り適正に捜査しているから」と受け取りを拒否し、国民の請願権を無視する態度に終始しています。
 署名活動中に住民とのトラブルなどなく、署名をお願いし訪ね歩いていた70歳から80歳の市民3人を、大勢の警察官でまるで「凶悪犯」かのように強制的に連行したことに対して、全くの反省が見られません。
 参加者の大きな拍手で守る会結成が確認され、今後の行動提起がおこなわれました。
 全国からさらに抗議の声を集中してください。

警察が執ように事件をデッチ上げ 軽部儀二さん  

 総会では当事者の話から、警察が執ように事件をデッチ上げようとする姿が浮き彫りになりました。当事者の軽部儀二さんの発言を紹介します。

自白迫る取調べ
 警察に連行され、3人とも別々の部屋で取調べを受けました。警察は、とにかく「住居侵入した」ということを調書に取りたかったのでしょう。しきりに「3階に行って署名したんだね」と言うんです。(マンションの構造上)3階には絶対に行けません。階段は2階までしかなく、3階に行くとしたら内階段からしか入れないはずです。私たちはピンポンしただけです。
 「内階段にどうやって入ったというのか?誰かに聞いたんですか?」って聞いたら黙っちゃうんですよ。3回も4回も繰り返し聞かれました。
 調書に署名するように言われましたが、「私の言っていることと違うから、署名はできない」と断ると、「絶対にさせるから」と。帰り際に「調書に署名・捺印するのにもう一度来てもらうから」と言われました。
 取調べを受けながら、憲法を守らなきゃ大変だ、3千万署名は国民誰もが知らなきゃいけないものだと確信しました。負けられません。これからも頑張ります。

6月11日 袴田事件 7月11日 日野町事件 再審可否の決定間近  

静岡・袴田事件「袴田の壁」設置  

 袴田巖さんが再審を求めている袴田事件。東京高裁が6月11日に即時抗告審の決定を出すことが決まり、再審確定をめざし多彩な取り組みが繰り広げられています。
 静岡では、東京高裁で再審開始決定が維持されることに確信をもって、5月18日にプラハの「ジョンレノンの壁」にちなみ「袴田巖さんの壁」を弁護団の小川秀世弁護士が作成(写真)。道行く市民に「特別抗告をするな」のメッセージ書き込みを呼びかける宣伝行動を展開しました。
 また、5月20日に富士市で開かれたボクシング大会の会場前で、日本プロボクシング協会袴田支援委員会や地元の支援者が協力して、宣伝チラシの配布と署名活動をおこないました。試合の幕間には、元日本スーパーバンタム級王者の真鍋豊さんが「一日も早く、袴田さんの真の自由を勝ち取りたい、署名にご協力ください」とリングから訴えました。

法務大臣あて議員連盟訴え
 5月14日、袴田巌死刑囚救援議員連盟は公正・公平な司法判断で、袴田巖さんの再審無罪の実現を求める決議文を法務省に提出しました。決議文では、「袴田さんの身分は確定死刑囚のままであり、『真の釈放』は実現していない」と指摘し、検察の即時抗告が棄却された場合には特別抗告を断念させるよう強く求めました。
 5月16日の高裁と高検への要請行動には、大阪府本部をはじめ首都圏の都県本部から28人が参加しました。

滋賀・日野町事件  

支援ライブ盛況  

 7月11日に大津地裁が再審を開くか否かの決定を出す日野町事件。事件を支援する野田淳子コンサートが、5月12日、事件の地元の日野町で開催されました。滋賀県をはじめ、関西の府県などから115人が参加。友情出演のSUN―DY(サン・デュー)Uさん、桜井昌司さんなどが、支援のための曲目を会場一杯に響かせました。
 野田淳子さんがギターを弾き「父へ」を熱唱。語りで、阪原弘さんと拘置所で面会したときの思いを作詞作曲したエピソードが紹介されました。
 つづいて泉大津コンビニ窃盗事件の犯人にされたラップミュージシャンのSUN―DYUさんのグループが登場。ラップの早いテンポで怒り、抗議、謝罪要求の言葉が激しく繰り出されます。弁護士に助言され黙秘したことも披露。国民救援会に仲間と一緒に入会し、えん罪撲滅ライブをしているとのコメントに大きな拍手がわきました。
 そして布川事件の桜井昌司さんが登場。29年間の服役中に父親も母親も亡くした、憤りと悲しみを詩に乗せて歌いました。
 最後は、阪原弘さんの遺族、弘次さん、美和子さん、則子さんがお礼のあいさつ。再審開始への決意を語りました。

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