日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤に、弾圧事件・冤罪事件・国や企業の不正に立ち向かう人々を支える人権団体

2018年4月25日号

2018年4月25日号  

3千万署名不当連行事件 団体署名始める 捜査中止し、市民に謝罪を 東京・小金井  

 3000万人署名活動中に3人の市民が不当連行された事件で、「3人を守る会」準備会が4月13日、東京・小金井市内で記者会見を開き捜査の不当性を訴えました。
 三多摩法律事務所の長尾宜行弁護士は、現場マンションはオートロックどころか玄関に扉一枚なく、外部から扉やドアを一枚も開け締めすることなく各戸までいける開放的な建物だと指摘。建物の構造や管理など客観的状況から「立ち入り禁止が明らかにうかがえる建物でなく、住民とのトラブルもない。住居侵入は成立しない」「署名は民意を集め、行政に反映する重要な表現行為の一つで、それを安易に犯罪視するなど許されない」と小金井署の捜査を厳しく批判しました。

戦争はいやだ署名に想いを

 不当連行の被害を受けた当事者の軽部儀二(かるべ・よしじ)さん(80歳)は「終戦の時、小学校二年生。空襲に遭ったし、学校の校庭は防空壕だらけになった。そんなことを繰り返してはいけない」と署名への想いを語りました。河辺当正(かわべ・まさただ)さん(74歳)は「住居の中になど入っていないので『住居侵入』など納得できない」と訴えました。島田公子(しまだ・きみこ)さん(70歳)は「連行されたショックで眠れなくなったり、体調を崩したりしたが、まわりの激励で元気を取り戻している。攻撃に負けないで頑張りたい」と決意を表明しました。
 準備会の千葉良信さんは「3人の人権を守り、憲法を守るため、捜査の中止と謝罪を求める団体署名を大きく広げたい。ご支援をお願いしたい」と訴えました。

大きな世論を 再審めざし愛知で全国集会 三重・名張毒ぶどう酒事件  

 名張毒ぶどう酒事件の再審を一日も早く勝ちとろうと4月7日、裁判所の所在地である名古屋市で、12都府県から190人が参加して全国支援集会が開催されました。主催は国民救援会と再審・えん罪事件全国連絡会。
 開会にあたり、国民救援会の鈴木猛事務局長が、「奥西勝さんが獄死し、その遺志を継いで再審を求める妹の岡美代子さんも88歳と高齢です。一日も早い再審の実現にむけて支援を全国的に広げ、名古屋高裁を動かそう」とあいさつしました。
 弁護団が、ぶどう酒に入れた毒物(凶器)が違うこと、また王冠をつつむ封緘紙が二度貼りされ、奥西さんとは別の者が毒物を入れた可能性について、詳しく報告しました。鈴木泉弁護団長は、「再審を申し立ててから決定まで、担当裁判官3人の顔を見なかったのは初めて。このような裁判所の態度を改めさせるには、事件のおかしさを全国にどれだけ広げるかが決め手です」と、いっそうの支援を訴えました。
 このあと袴田事件・袴田秀子さん、東住吉冤罪事件国賠・青木惠子さん、湖東記念病院人工呼吸器事件・西山美香さんが連帯のあいさつをおこないました。

国会で法務大臣を追及 特別抗告取り下げを  

 衆参法務委員会において、冤罪事件について追及がされました。3月22日、参院法務委員会で日本共産党の仁比聡平議員が、鹿児島・大崎事件で検察が三度目の再審開始決定に対し、特別抗告したことについて追及。検察は言い分があるなら再審公判で主張すべきだと述べ、90歳になる原口アヤ子さんと、娘さんの声も紹介しながら上川陽子法務大臣の認識を問いただしました。また、袴田事件で高裁で検察の即時抗告が棄却された場合は、検察庁法14条に基づく大臣の訴訟指揮監督権限を問う強い声が出ていると迫りました。
 これに対し上川法務大臣は「個別の事件における検察官の活動内容について、所感は差し控える」と答弁しました。
 4月13日の衆院法務委員会では、日本共産党の藤野保史議員が冤罪の原因究明を迫りました。

powered by Quick Homepage Maker 3.60
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional