日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤に、弾圧事件・冤罪事件・国や企業の不正に立ち向かう人々を支える人権団体

2018年2月5日号

2018年2月5日号  

袴田事件 袴田さんを救え ボクサーら60人 裁判所に結集  

 再審を求める袴田巖さんを支援している日本プロボクシング協会の袴田巖支援委員会は、1月22日、早期の再審開始を求め、「袴田さん支援爍圍茖綺能ラウンド瓠廚般誕任繊東京高裁前で宣伝をおこないました。大雪の中、約60人が参加しました。

 行動に参加したのは、元世界王者の輪島功一さんをはじめとする元プロボクサーや、現役世界王者の京口紘人さんなど現役選手やボクシングジム関係者など約60人です。巖さんの姉・袴田ひで子さんも駆けつけ挨拶をしました。
 大粒の雪が吹き付ける中、凍える手でマイクを握り、一人ずつアピール。世界王者の京口さんは、「自分の力が少しでも、再審の力になればいいと思う。皆さん、頑張っていきましょう」などと訴えました。
 支援団体の一つとして、国民救援会の瑞慶覧淳(あつし)副会長も紹介され挨拶。検察が無実の証拠を隠して裁判を続けてきた経過を述べ、「これ以上裁判を引き延ばすことは許されない」と指摘。降りしきる雪をさして「冤罪を晴らすことを雪冤という。袴田さんの冤罪を晴らすために頑張っていきたい」と述べました。
 また、宣伝終了後、代表20人で即時抗告の棄却を求める要請書を東京高裁に提出。検察の即時抗告を棄却し、再審を開始するよう要請しました。

再審可否、判断へ 弁護団 最終意見書提出 東京高裁  

 袴田事件の即時抗告審で、1月19日、東京高裁(大島隆明裁判長)に、弁護団と検察の最終意見書が提出されました。再反論の期限が2月2日と指定され、即時抗告審の審理は終結へ。年度内に決定が出る見込みです。
 4年前、静岡地裁の再審開始決定の柱となったのは弁護側推薦の筑波大・本田克也教授のDNA鑑定でした。犯行着衣とされた5点の衣類の血痕は、袴田さんと被害者のいずれのものでもないと指摘しました。
 即時抗告審で検察は、本田鑑定の手法ではDNAを検出できないと主張。高裁は、検察側推薦の大阪医大・鈴木廣一教授に鑑定を委嘱し、昨年、鑑定書提出と証人尋問がおこなわれました。
 その結果、鈴木教授の鑑定は、裁判所の具体的指示に反し、本田鑑定の方法とは器材も用具も溶液の量も異なり、検証実験の体をなしていなかったことが判明。一方、弁護団は、本田鑑定の手技どおりに追試してDNAを検出できたと映像で証明しました。
 また、検察が密かにおこなった衣類の味噌漬け実験の結果、白色の半袖シャツは茶色に染まり、血痕部分は真っ黒になりました。これは、原決定が5点の衣類について「血液付着後、1年以上(味噌)タンクに隠匿されていたにしては(着色程度が)不自然」と判断した正当性を補強する結果となりました。
 会見で西嶋勝彦弁護団長は「検察側の主張は破たんし、原決定の正しさは揺るぎないものになった。弁護団が反対した検証実験に費やした2年間は無意味だった」と述べ、検察と裁判所の責任を厳しく指摘しました。

安倍改憲を許すな 国会開会日に国会で行動  

 「安倍9条改憲反対!」「共謀罪は必ず廃止!」「森友疑惑徹底追及!」「労働法制改悪反対!」「辺野古新基地絶対反対!」
 通常国会が開会した1月22日、東京・永田町の国会議員会館前には600人が集まり、国民救援会の岸田郁事務局次長のコールにあわせ安倍政権の悪政に抗議の声を上げました。主催は、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会。

9条改憲へ動き加速
 通常国会冒頭の施政方針演説で、安倍首相は憲法改定について、「各党が具体的な案を持ち寄り、憲法審査会で議論を前に進めていくことを期待する」と述べるなど、改憲論議の加速を狙っています。また、同日開かれた自民党の両院議員総会では、「わが党は結党以来、憲法改正を党是として掲げ、長い間議論を重ねてきた」「いよいよ実現する時を迎えている」と憲法改定に強い意欲を見せました。自民党は3月の党大会で党の改憲案の中間報告をおこない、年内にも憲法改定案の国会発議を狙っています。
 しかし、世論調査では9条改憲に反対が多数です。昨年12月の日本世論調査会の調査では、憲法9条の改憲について、「必要はない」53%が「必要がある」41%を上回り、改憲の国会論議については67%が「急ぐ必要はない」と回答しています。
 「安倍9条改憲 NO!全国市民アクション」が呼びかける3000万人署名運動が広がっています。国民救援会も独自の横断幕を掲げて、各地で宣伝行動にとりくんでいます。

共謀罪廃止むけ集会
 同じく国会開会日に、「共謀罪法の廃止を求める議員と市民の1・22院内集会」が参院議員会館で開かれ、100人が参加しました。昨年、衆院で野党共同で共謀罪廃止法案を提出しましたが、参院でも提出しようと開催されたものです。主催は共謀罪廃止のための連絡会。
 集会では、共謀罪対策弁護団の三澤麻衣子弁護士、日本マスコミ文化情報労組会議の岩崎貞明事務局長、日本ペンクラブ専務理事の山田健太専修大学教授などが発言。また、立憲民主党、共産党、社民党、沖縄の風の国会議員が連帯のあいさつをおこないました。集会後、参議院の各議員事務所をまわり、「参院でも廃止法案の提出を」と訴えました。
 共謀罪NO!実行委員会では、2月6日の国会行動とあわせ、全国から寄せられた署名を提出することにしています。

岡山・倉敷民商弾圧事件 審理が地裁へ差し戻し 禰屋裁判 「上告するな」全国から2000通 検察が上告断念  

 岡山・倉敷民商弾圧事件(禰屋町子さんの裁判)で、検察は、1月12日に出された広島高裁岡山支部の判決(一審の有罪判決破棄・差戻し)に対し、最高裁への上告を断念しました。この結果、審理が岡山地裁に差し戻されることが決まりました。
 高裁判決後、「倉敷民商弾圧事件の勝利をめざす全国連絡会」が「上告するな」の要請書を全国に呼びかけ、それに応えて短期間に2千を超える団体から要請書が届いたことも力になりました。
 なお、小原・須増裁判の最高裁への署名は、1月25日現在、11万3226人分になりました。

鹿児島・大崎事件「原口さん早く無罪に」南九州市で初集会  

 「早く原口アヤ子さんに無罪になってほしい」との思いで、知覧特高基地があったことでも知られる鹿児島県南九州市で、初めて大崎事件の集会を開きました。当日は、福岡、熊本、宮崎からの参加者を含め、71人が参加し、成功しました。
 第3次再審は、昨年6月に鹿児島地裁で再審開始決定を勝ちとり、現在、福岡高裁宮崎支部で即時抗告審がおこなわれています。昨年12月、弁護人・検察官双方の書面の提出が締め切られ、裁判所の決定を待つ状況です。
 このような情勢のもとで、昨年暮から南九州市の国民救援会の会員を中心に集会の準備をすすめ、年明けには実行委員会を発足させ、宣伝活動を実施しました。
 集会は、現地実行委員会代表・内園知恵子さんの開会あいさつで始まり、森雅美弁護団長が「再審決定の内容は決して覆らないと確信している」とあいさつ。続いて、鴨志田祐美弁護団事務局長が、早ければ2月中、遅くとも年度内にも検察の即時抗告を棄却する決定が出ることを確信していると、報告を結びました。
 アヤ子さんの長女・西京子さん、志布志事件・踏み字事件の川畑幸夫さんがあいさつし、東住吉事件の青木惠子さんなどのメッセージが代読されました。
 後半は、朗読・構成劇「夜明けは近い」を再審をめざす会と地元有志の皆さんで上演し、参加者からは「原口さんの心の内が分かり涙した。再審は認められるべきだ」との感想が聞かれました。
 最後に、再審をめざす会の稲留光晴事務局長から、即時抗告審の最終盤の支援活動について訴えがあり、福岡高裁宮崎支部あてに「即時抗告棄却を求める集会決議」を採択しました。(野元幸一)

宮城・仙台北陵クリニック事件 守さんの再審求め仙台高裁へ要請  

 仙台北陵クリニック筋弛緩剤冤罪事件で、1月17日、32回目の仙台高裁への要請がおこなわれ、6県21人が参加し、守(もり)大助さんの一日も早い再審開始決定と無罪を訴えました。この日提出した署名は2617人分(累計9万6610人分)です。
 要請では、はじめに宮城の会の鹿又輝男会長が署名と広島東部支部の大会決議を提出し、参加者それぞれ意見を述べ要請しました。
 福島伊達の会の佐々木幹雄さんは、「身に覚えのない事件の犯罪者として大切な時間をおくらせることは、何としても終わらせなければならない。袴田、東住吉、松橋事件などの再審決定には、法と良心に基づき裁判官が勇気を持って正義の決断をしたものと喜んでいる。法の正義に基づいて司法の良心を」と訴えました。
 事実調べを求める要請はがきは12月13日以降800通が届き、累計で4500通(1月17日現在)が裁判所に届いています。
 2月4日の全国集会を成功させ、翌5日におこなわれる裁判所要請にむけ10万署名達成をめざしています。(県本部)
最高裁要請行動
2事件32人参加
 寒風のなか、第233次最高裁統一要請行動が1月25日におこなわれ、2事件32人が参加しました。
 早朝の宣伝では、倉敷民商弾圧事件の小原淳さんがマイクを握り、「私と会員さんの人生を否定しないでください」と訴えました。また高裁で再審開始決定を勝ちとり、検察の不当な特別抗告とたたかう湖東記念病院人工呼吸器事件の西山美香さんも要請に参加し、「一刻も早い再審を」と訴えました。

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