日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤に、弾圧事件・冤罪事件・国や企業の不正に立ち向かう人々を支える人権団体

2017年8月25日号

2017年8月25日号  

岡山 倉敷民商弾圧事件 禰屋裁判 控訴趣意書提出  

 2014年、当時、岡山・倉敷民主商工会の会員であったI建設の脱税を助け(法人税法違反)、税理士でないのに税務書類を作成した(税理士法違反)として、倉敷民商事務局員の禰(ね)屋(や)町(まち)子(こ)さんが起訴され、同じく事務局員の小(こ)原(はら)淳(じゅん)さんと須(す)増(ます)和(かず)悦(よ)さんが税理士法違反で起訴され最高裁でたたかっている倉敷民商弾圧事件。禰屋さんと弁護団は、3月に出された一審判決(懲役2年・執行猶予4年)は不当として、無罪を求める控訴趣意書を7月28日、広島高裁岡山支部に提出しました。

 炎天下のなか、提出行動には、支援者60人が駆けつけ、禰屋さんと弁護団を激励しました。
 控訴趣意書提出後、岡山弁護士会館で報告集会が開催されました。

事件の本質は民商への弾圧

 弁護団から控訴趣意書の報告がされました。
 まず一審判決について「小原・須増裁判の判決と比べても最もひどい判決」と厳しく批判。
 第1に、公平でない証拠を採用し有罪としたこと。I建設を脱税で告発した木嶋国税査察官の報告書を「鑑定書」として採用し証拠としたこと。
 第2に、納税者が納税額を申告して納める権利(申告納税権)を否定したこと。小原さん・須増さんの裁判の不当判決(高裁)でさえ、申告納税権を「憲法上も尊重されるべき」としました。
 第3に、民商を敵視していること。それは、判決だけでなく、判決後の法廷に警察官を投入したことにもみられる。
 次に、脱税問題については、I建設には「たまり(脱税による蓄財)」がないなど、法人税法違反は成立しない。また禰屋さんは会計処理をサポートしただけで、「脱税」の手助けはしていない。
 最後に、清水善朗弁護団長が、この事件の目的が民商の弾圧であると指摘。3人の事務局員は逮捕・長期勾留され、民商の会員名簿や事務所のパソコンなど事件とは関係ないものを押収する一方で、I建設の社長夫妻は身柄拘束もされず、パソコンもデータを印刷しただけで押収しないなど、弾圧の実態を示しました。
 小原さん、須増さん、禰屋さん3人が決意表明し、支援を訴えました。参加者は、3人の無罪を必ず勝ちとろうと決意を固め合いました。
 なお、同日、裁判所への要請行動と裁判所前での宣伝行動がおこなわれ、署名(累計2万3790人分、106団体)を提出し、公正な裁判を求めました。

10月初公判へ5万署名を!

 倉敷民商弾圧事件全国連絡会では、禰屋裁判での逆転無罪をめざし、々義兵餔媾颪魍悗咾燭燭いの力にする、∧杆鄰弔申請する証拠・証人を裁判所に、十分調べさせるために、10月27日の第1回公判までに5万の署名を集めることなどを呼びかけています。同時に、最高裁でたたかう小原・須増裁判でも、毎月の裁判所要請行動を成功させ、早期に10万署名を達成しようと呼びかけています。

私は無罪です――禰屋町子

 私は逮捕されてから無罪を訴え続けてきましたが、その願いは受け入れられませんでした。
 原審では、弁護団が取調べ請求をした専門家意見書・証人はことごとく排斥されました。他方、裁判所は、検察官に対し査察官報告書を鑑定書として証拠調べ請求する方法を示(し)唆(さ)し、検察官立証の不備を救済しました。このような審理経過には納得できません。
 木嶋査察官が作成した査察官報告書を鑑定書とすることには全く納得できません。この裁判では、私・弁護団の主張と木嶋査察官・検察官の主張は、真っ向から食い違っています。双方の主張を踏まえた上で、専門家の第三者が、私の主張と木嶋査察官の主張のいずれが正しいのかを吟味し判断するのが「鑑定」なのではないでしょうか。木嶋査察官は、I建設に関する査察調査の現場責任者であり、I建設を法人税法違反で告発した当事者です。こんなことが、まかり通っていいはずがありません。
 私は、会員さんがまとめた会計資料をもとに、確定申告書ソフトの入力手順に従って数値を入力しただけです。
 今回の逮捕・起訴は、倉敷民商が不正・違法行為をする団体であるというイメージを作り、また私を428日間にわたり長期間身柄拘束して関係者を萎縮させ、倉敷民商を弱体化させることに目的があったのです。
 私や弁護団が求める証人・証拠を採用し、慎重な審理を求めます。
 私は、無罪です。
(禰屋町子さんの控訴趣意書から抜粋)

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