日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤に、弾圧事件・冤罪事件・国や企業の不正に立ち向かう人々を支える人権団体

2017年7月5日号

2017年7月5日号  

岡山・倉敷民商弾圧事件 無罪へ、運動を強化 署名、要請をさらに広げよう  

 岡山・倉敷民主商工会事務局員の3人が税理士法違反などで、起訴された倉敷民商弾圧事件。小原・須増裁判は最高裁に上告して1年がたち、禰屋裁判は広島高裁岡山支部での第1回公判が10月27日に開かれます。3人の無罪判決を勝ちとるため、いっそうの支援運動の強化が求められています。

署名8万に

 小原淳さん、須増和(かず)悦(よし)さんが民商会員の確定申告書の作成をサポートしたことが、税理士法(税理士以外は税務書類の作成を禁止)に違反するとされた小原・須増裁判で一、二審は、でき上がった申告書の内容は適正なもので「課税の適正」も損なわれていない、しかし、適正を損なう「おそれ」がある、税理士に税務業務を独占させる必要があるとして有罪(懲役10月・執行猶予3年)としました。2人は、納税者は日本国憲法に基づき自主的に申告する権利を持っていることなどを理由に、最高裁に上告しています。
 3月に5人の裁判官のうち、裁判長を含む2人の裁判官が退官し、担当裁判長も変わりました。毎月の要請行動を軸に運動をすすめ、署名も8万を突破しています。6月16日の最高裁要請行動には小原さんをはじめ24人が参加し、小原さんが148日間の勾留という不当弾圧の実態を告発した要請書を読み上げ、須増さんら合計8通の要請書を提出。東京、神奈川、千葉、愛知の代表者が口頭弁論を開き、無罪判決をと要請しました。

十分な審理を

 禰屋町子さんは税理士法違反とあわせてまったく身に覚えがない、建設会社の脱税(法人税法違反)をほう助し、税理士でないのに税務書類を作成したとして、裁判にかけられています。一審の岡山地裁はただ検察の主張を追認し、小原・須増裁判で高裁も認めた自主納税権を否定し、民商活動を敵視する判断をおこない、懲役2年・執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。
 控訴審のたたかいでは署名を、控訴趣意書提出の7月28日までに3万に、第1回公判までに5万を突破することを決め、運動を強めています。
 6月13日、広島高裁岡山支部に個人署名8951人分、団体署名19団体分を提出しました。要請は13人で、10人が要請文を読んで、奥山庶務課長に渡しました。
 要請では、「納税申告ソフト」の入力、建設会社会計責任者の社長夫人に対する会計知識について事実認定の誤りがあること、納税申告権、査察官報告書の鑑定書としての扱い、結社の自由を侵す法令違反があり、原判決を破棄することなどを指摘しました。
 その後、裁判所前で宣伝をおこない、禰屋さんらが支援の訴えをしました。
(岡山県本部)

 全国連絡会では、小原・須増裁判の上告趣意書、禰屋裁判の控訴趣意書などを活用し、事件の真実をさらに広げ、3人の無罪を勝ちとろうと呼びかけています。
〈要請先〉
 小原・須増裁判=〒102―8651 千代田区隼町4―2 最高裁判所第3小法廷・林景一裁判長
 禰屋裁判=〒700―0807 岡山市北区南方1―8―42 広島高裁岡山支部・長井秀典裁判長

名古屋高裁金沢支部 富山・城南交通不当解雇事件 原告が勝利和解  

 会社による給料天引きについて1人の社員が労働基準監督署に是正を求めたところ、会社が一方的に解雇し、他の2人が組合を結成すると、2人についても解雇した富山・城南交通不当解雇事件で5月17日、名古屋高裁金沢支部で労働者側勝利の和解が成立しました。一審の富山地裁は昨年11月、原告の請求を認め、解雇は無効とする判決を言い渡し、会社側が不服として控訴していました。

長崎・おおとり運送廃業・解雇撤回訴訟 福岡高裁 不当判決に上告  

 労働組合つぶしを目的に従業員に「廃業」を通知したおおとり運送に対し、会社を存続させ従業員の雇用と生活を守るため、廃業と解雇撤回を求めて提訴している裁判で5月31日、福岡高裁は一審に続き、解雇を有効とする不当判決を言い渡しました。
 判決は解雇について、「廃業したのだから仕方ない」という前提で、実態を全く見ていません。原告は最高裁に上告しました。
 原告で、建交労おおとり運送分会長の中村清彦さんは、以下のように話しています。
 おおとり運送を残そうと、廃業前から従業員一丸となって頑張ってきたし、廃業後も4年間たたかってきた。司法に否定された気分だ。しかし、ここで終われば、おおとり運送の廃業と解雇を認めたことになるし、ひどい司法の現状もただされないままになってしまう。泣き寝入りはしない。

〈激励先〉建交労長崎県本部 FAX:095(829)1680

大阪に支援組織が結成 東京・三鷹事件  

 三鷹事件・竹内景助さんの再審無罪を実現する大阪の会の結成総会が5月23日、大阪市内で42人の参加でおこなわれました(写真)。
 三鷹事件は、1949年に三鷹駅構内で無人列車が暴走し6人が死亡し、20数人が重軽傷を負った事故で12人が起訴されたものです。他の被告人が無罪となるなか、竹内さんのみが死刑判決が確定し、遺族が2011年に第2次再審請求を申し立てているものです。
 はじめに事件のあらましをまとめたDVDを上映。高見澤昭治弁護士から、事件の概要や再審請求の申立て理由と新証拠、三者協議の経過などについて詳しく語られました。
 総会では国労大阪地区本部の辻将城書記長による議案の提案がされ、東京から参加した「語り継ぐ会」の古川啓さんから、竹内さんの長男のメッセージが代読されました。
 議案が採択され、東京につぐ2番目の会が結成されました。
(府本部版)

兵庫・えん罪神戸質店事件 桜井さんが緒方さんを激励面会  

 茨城・布川事件国賠の桜井昌司さんが5月11日、岡山刑務所を訪ね、えん罪神戸質店事件の緒方秀彦さんに面会しました。
 緒方 ここでは訳のわからない懲役独特の行動理論や因習などがはびこっていて、染まりたくないと思いながら、表面に出さずに接していくことに正直疲れます。
 桜井 どこでもイヤな者はいる。ここではいつも一緒だから、ここにいる間は仕方がないと思わなければならない。
 緒方 理不尽なことがたくさんある。
 桜井 理不尽なことはシャバに出てもいくらでもある。再審で勝つしか道はないことをしっかり腹に据えてほしい。
 緒方 両親が高齢であせりがある。
 桜井 あせっても仕方がない。表のことは表のひとに任せておけばいい。緒方さんがやるべきことは再審の準備をしっかりやることです。(岡山県本部版より)

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