日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤に、弾圧事件・冤罪事件・国や企業の不正に立ち向かう人々を支える人権団体

2017年6月15日号

2017年6月15日号  

共謀罪阻止へ全力で  

会員は行動参加を  

 共謀罪(テロ等準備罪)法案が、参議院で山場をむかえています。6月7日現在、参議院法務委員会では強行採決を許さず、審議が継続していますが、与党は採決を強行する構えです。国民救援会は6月1日〜10日までを「共謀罪ノックアウト旬間」と決め、この期間中にすべての組織が共謀罪反対の行動にとりくみ、会員に行動参加することを呼びかけています。

 政府・与党は5月29日に、参議院本会議で共謀罪法案の趣旨説明を強行し、翌30日、参議院法務委員会で審議入りしました。今国会での成立に執念を燃やしています。
 世論調査でも「政府の説明は不十分」が78%、「今国会で成立させる必要はない」が57%(朝日新聞)と回答しているにもかかわらず、「テロ対策」、「一般の方は関係ない」など、これまでの説明を繰り返すだけでした。
 さらに29日の参議院本会議で金田法務大臣は、人権団体や環境団体でも実態が重大犯罪等の実行を目的とする組織的犯罪集団と認められれば共謀罪の対象になること、その団体の構成員は「一般の方々と言えないことは当然」であると答弁しました。その団体が組織的犯罪者集団の「隠れみの」であるかどうかを判断するのは警察であり、そのための監視の合法化をするのが、まさに共謀罪です。捜査機関の恣意的な判断で、市民団体の構成員が監視されることが、はっきりしました。

市民が力合わせノックアウト!  

 共謀罪を4度目の廃案にしようと、全国の支部、会員が奮闘しています。長野・上小支部も参加する「共謀罪廃案めざす上小地区連絡会議」は6月4日、上田城やぐら広場で、緊急大集会を400人で開催しました。
 実行委員会代表の滝澤修一弁護士(国民救援会県本部副会長)は、「国会と私たち市民が力を合わせ廃案にしよう」とあいさつしました。集会には野党3党の国会議員が参加し、情勢報告。
 子どもと一緒に登壇した安保法制に反対するママの会信州の女性たちが、「私たちは当たり前の主婦です」、「一般人です。犯罪者ではありません」などと、リレートークをおこないました。その後、参加者は市内を元気にコールしながらパレードしました(写真)。

熊本・松橋事件 三者協議が終了 宮田さんの再審へ支援を 福岡高裁  

 熊本・松橋事件の三者協議が5月31日、福岡高裁で開かれ、今回で協議が終了となりました。弁護団によると決定日は未定で裁判長は「若干時間がかかるだろう」と述べたということです。
 事件は1985年に熊本県松橋町(現・宇城市)で起きた殺人事件で、犯人とされた宮田浩喜さんの懲役13年が確定したものです。2016年6月、熊本地裁が再審開始決定を出し、検察が即時抗告していました。
 この日の協議で、検察側から提出するとされていた法医学者の鑑定書は提出されず、検察官の意見書のみが提出されました。
 弁護側は5月29日に、検察官への反論意見書と、遺体の法医学鑑定をした大野教授の反論意見書を提出しました。双方ともこれ以上の主張はないということで、三者協議は終了となりました。
〈要請先〉〒810―0043 福岡市中央区城内1―1 福岡高裁 山口雅治裁判長

第229次最高裁統一要請行動 4事件31人が訴え  

 第229次最高裁統一要請行動が5月26日におこなわれ、4事件の関係者と国民救援会の支援者31人が参加しました。
 要請で岡山・倉敷民商弾圧事件の小(こ)原(はら)淳(じゅん)さんは、以下のように訴えました。
 「民商は生活と営業でさまざまな問題を持つ中小業者が集まり、確定申告書の書き方が分からないという悩みも出されます。私たちはこの悩みを真(しん)摯(し)に受け止め、助け合いながら納税の義務を果たしてきました。税金を不当に逃れようとか、会員から手数料を取って儲けようなどの悪意はひとかけらもなかった。仲間同士の助け合い、人と人とが支え合う社会を壊さないでください」。
 この日提出された署名3371人分とあわせ、累計は8万436人分となりました。

なくそうえん罪 救おう無実の人々 誤判を謝る国へ 関西市民集会に330人  

 関西えん罪事件連絡会(たんぽぽの会)の主催で毎年夏に開催している「なくそうえん罪 救おう無実の人々 関西市民集会part10」が、5月27日、大阪市内で開かれ、330人が参加しました(写真)。
 第1部は、コンビニ窃盗事件の犯人にされたラップミュージシャンのSUN―DYUさんが冤罪に苦しめられた体験を熱唱。「悪いことをしたらごめんなさいと、いつも言える人でありましょう」との声に参加者は拍手でこたえました。
 第2部は、「どうしてえん罪はなくならないのか」とのテーマで、大阪大学法科大学院教授の水谷規男さん、布川事件の桜井昌司さん、SUN―DYUさんの3人によるシンポジウム。SUN―DYUさんは「警察は完全なアリバイがあるのに犯行を認めるよう迫った。弁護士から黙秘をするよう言われてがんばれた」「ウソの供述をさせられるのが裁判官には分からない。人を疑うのは警察官の職業病」(桜井さん)などの発言に笑いや拍手も。水谷さんが「過ちを犯しても警察などは絶対ごめんなさいとは言わない。こんな警察が共謀罪を手にしたらとんでもないことになる。過ちを犯したら謝る国にしよう」としめくくりました。
 このあと、事件当事者・支援者が登壇し、たんぽぽの歌を全員で合唱しました。

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