日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤に、弾圧事件・冤罪事件・国や企業の不正に立ち向かう人々を支える人権団体

2016年9月5日号

2016年9月5日号  

鹿児島・大崎事件 再審へ運動の飛躍を 第3次再審請求も大詰め  

 原口アヤ子さんら4人が共謀して、親族の男性を殺害したとされている大崎事件。第3次再審請求審で、原口さんの無実がいっそう明らかになっています。

 第3次再審請求審で弁護団は、2つの新証拠を提出しました。
 一つは、確定判決では、殺害方法は「絞殺」としていますが、絞殺によってはできないものであることや、被害者は、秋の夜に、ずぶ濡れでしかも下半身裸の状態で気温15度前後のなか道路に倒れていたことなどから「事故による出血死」である可能性が高いとする専門家の鑑定書です。
 2つ目は、第2次再審請求審で、(殺害についての話を聞いたとする)「共犯者でない親族の供述は信用できる」との理由で、再審請求が棄却されたことに対し、この親族の供述の信用性を否定する2人の心理学者の供述心理学鑑定書です。この親族の供述は、殺害についての話を聞いたとする部分以外は、自然に会話をしているのに、その部分になると途端に不自然で、当然行われる会話がないなど、体験したことでないことを話すときの特徴が現れています。
 また、進行協議では遺体などを撮影した46本のネガフィルムが検察側から開示され、弁護団が現像・検討しています。法医学や供述心理学の鑑定人への証人尋問を終え、裁判所から弁護側、検察側双方が11月末をめどに最終意見書を提出することが確認されています。
 2年前から原口さんは老人ホームで生活していますが、最近は言葉も少なくなり、身体も弱くなっているようです。
 原口アヤ子さんの再審をめざす会と鹿児島県本部は、審理が大詰めを迎えていることから、早期に再審開始決定を勝ちとろうと、現地調査の成功に向けて準備しています。

●日時 10月15日(土)午後1時30分〜16日(日)正午
●日程 1日目=事前学習会、現地調査、交流会 2日目=全体会
●集合 あすぱる大崎 曽於郡大崎町神領2419
●参加費 1万3千円(宿泊費含む)、宿泊しない場合は資料代として千円
●申込み TEL099(298)5161 国民救援会鹿児島県本部

  • 大崎事件 1979年に鹿児島県大崎町で、原口アヤ子さんと夫ら4人で義理の弟を殺害したとされた事件。原口さんは否認したが、知的障害のある他の3人が「自白」を強要された。懲役10年が確定し、服役後に再審請求。現在、志布志の老人ホームで生活する原口さんの89歳の誕生日を支援者らがお祝いしました(6月15日)

秋田・大仙市事件「現場を肌で感じて」  

 交際中の女性の息子に暴行を加え殺害を指示したとして、畠山博さんが犯人とされた秋田・大仙市事件。発生から10年を迎える今年、第6回全国現地調査がおこなわれます。

 往来する車や買い物客で人通りが絶えない「道の駅かみおか」。畠山さんを有罪とした判決では、10年前の10月、この駐車場に停めた車の中で、幼児への暴行がおこなわれたとされています。現地調査(2日目)は、事件の発端となるこの場所から訪れます。
 「こんなに人の目があるところで、白昼堂々の犯行はできません」と話す国民救援会秋田県本部の嶋田宗雄さん。「事件の記録や書面だけでは見えないことが多いのです。本当にそこで犯行ができるのか、現場に立って喧噪や周りの景色も含めて、ご自身の肌で事件の矛盾を感じてもらいたいんです」

風化させない
 秋田県本部では、これまでに全国規模の現地調査、東北ブロックの現地調査をおこなってきました。福島、山形、宮城では、真相を知った参加者が、地元で学習会を開いたり、3つの地域で「救う会」も結成(準備会含む)されました。大館の会では、事件を風化させてはならないと宣伝カーを準備し、畠山さんの居住地域を6、7月に宣伝して回り、ビラを各戸に配布して回っています。
 県本部は現地調査に全国からの参加を呼びかけています。

●日時 10月15日(土)午後1時30分〜16日(日)午前8時30分〜正午
●日程 1日目=事前学習会と軽自動車内の検証、2日目=現地調査と総括会議、弁護士による学習会
●参加費 1万円(宿泊、交流会費含む)、15日のみは無料、交流会は2千円、16日のみはバス代として千円
●集合 くらしと労働会館 秋田市中通7―2―21
●申込み TEL018(832)9766 国民救援会秋田県本部

  • 大仙市事件 2006年10月、当時45歳の畠山博さんが交際中の女性の息子に暴行し、女性に殺害を指示したとして、殺人の共謀共同正犯で懲役16年の実刑判決が確定した。検察が作った筋書きは、「道の駅」の駐車場に停めた車の中で交際中の女性と性行為をしようとした際、女性の息子が邪魔だったので、自ら暴行して失神させ、排水路に投げ込んで殺害するよう女性に指示をしたというもの。駐車場での目撃証言もなく、凶器のボトル缶や血痕などの物的証拠もない。警察が強要した畠山さんの「自白」と女性の虚偽供述が有罪の根拠となっている。

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