日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤に、弾圧事件・冤罪事件・国や企業の不正に立ち向かう人々を支える人権団体

2016年8月15日号

2016年8月15日号  

創立90周年めざし奮闘を誓う 第58回全国大会ひらく  

 「救援会はあたたかい場所」、「人助け できる幸せ 救援会」
 たたかいの中で生まれた名言が紹介された日本国民救援会第58回全国大会。7月30日から3日間、静岡県熱海市で開催され、47すべての都道府県の代議員、特別代議員、中央役員、要員など346人が参加しました。
 討論では、戦争法反対の共同運動の広がりの中で、弾圧の心得を普及して会員拡大した経験や、市民の宣伝行動に対する警察の恫喝(どうかつ)に機敏に反撃した経験が報告されました。冤罪事件の当事者や家族がたたかう決意と感謝のことばを述べ、人間の尊厳をかけてたたかう人に寄りそう国民救援会の役割が強調されました。
 大会最終日は大会議案を全会一致で採択。8本の特別決議案、38本の事件要請決議案、会員へのアピール案を拍手で採択しました。決定した方針を執行する新役員を選出。役員を代表してあいさつした鈴木亜英(つぐひで)会長が、「憲法改悪に向けた動きが加速するなかで、様々な人権侵害が予想される。体制を作り、腰を構えて頑張っていきたい」と決意表明しました。
 最後に望月憲郎副会長が「2年後の創立90周年に向けた諸課題達成のために、今日から全力をあげよう」と述べ、参加者全員で「団結ガンバロー」をおこないました。

愛知・豊川幼児殺人事件 田邉さんが再審申立て 自白の矛盾示す証拠を提出 名古屋高裁  

 7月15日、田邉雅樹さんが無実を訴えている愛知・豊川幼児殺人事件が名古屋高裁への再審を申立てました。
 事件は、2002年7月28日午前1時すぎ、豊川市のゲームセンター駐車場から、1歳10カ月の幼児が姿を消し、同日午前5時すぎに実走距離にして9キロメートル離れた御津町佐脇浜の岸壁において溺死体で見つかったものです。9カ月後、同夜、幼児が連れ去られた駐車場で車を停めていた田邉さんが任意同行され、犯行を「自白」。その後無実を主張しました。一審では無罪判決が出されましたが、二審で懲役17年の有罪判決、最高裁で確定し、現在、大分刑務所に収監されています。
 申立てにあたり、弁護団が記者会見をおこないました。
 後藤昌弘弁護団長は「これでようやくスタートラインに立てた。厳しい道だが、支援をお願いしたい」とあいさつしました。
 川岸弘樹弁護士が再審申立てのポイントを報告しました。
・田邉さんの捜査段階での「自白」には信用性がない。
・車には、連れ出したとされる幼児に関わる繊維片や微物が見つかっていない。
・動機は、駐車場に止まっていた車の幼児の泣き声でイライラして連れ出したとされているが、うるさいからといって、自分の車で連れ出すのはおかしい。
・幼児の「投棄」場所まで距離がある点について、「自白」では捨てる場所を探していたとしているが、近くに捨てる場所はある。
・「投棄」の方法という一番肝心なところで「自白」の変遷がある。当初「自白」で、幼児を岸壁に立たせて突き落としたと供述していたが、マスコミが岸壁の下には岩が露出していると報道すると、遠くへ投げ飛ばした、と供述が変わった。
・自白には「秘密の暴露」がない。
 弁護団は、今回、新たな証拠として、投げ捨てられた幼児の漂流経路を詳細に分析し、発見現場に遺体が漂流するためには、佐脇浜の岸壁ではなく、立ち入りできない工場の敷地内から投棄しなければならないことを明らかにした鑑定書を提出。また、「自白」では、「山桃」という交差点で、赤信号で止まりシートベルトをかけ、青信号で発進したと供述しているが、愛知県警に照会したところ、その時間帯は点滅信号で、赤から青に変わることはないことが判明。「自白」は矛盾していると述べました。

再審開始へとご支援下さい 田邉雅樹さん  

事件が発生して丸14年を迎えました。
現在私にとって毎日が身を削るような苦しみの日々であり、私は終始獄中から無実を訴え日々の受刑生活を送って刑務作業に専念しております。
両親も高齢ですので元気なうちに再審無罪を獲得できることを心から願っております。厚いご支援を心からお願いして、私の無実を晴らしてください。

〈要請先〉〒460―8503 名古屋市中区三の丸1―4―1 名古屋高裁刑事第1部

公正な判決求める 7事件38人が宣伝・要請 最高裁統一要請  

 第224次最高裁要請行動が7月15日におこなわれ、7事件38人が参加しました。
 朝の宣伝では、出勤する最高裁職員にビラをまき、参加事件の代表がマイクで公正な判決を訴えました。
 要請では、岡山・倉敷民商弾圧事件は地元岡山をはじめ、東京の会、大阪の会、全商連、全国連絡会など7人が参加。参加者からは「税理士法違反に名を借りた民商と自己申告権に対する弾圧だ」「民商は税金問題だけでなく営業や健康面でも、結社の自由に基づいて活動しているのが分かる」と、商工新聞等も提出し、弁護団の上告趣意書を慎重に検討し、口頭弁論を開き、一、二審の不当な有罪判決を破棄して、小原さん、須増さんに無罪判決を言い渡すように要請しました。
 また、禰屋裁判で弁護団が岡山地裁の不当な訴訟指揮に対し裁判官を忌避(きひ)し、最高裁に特別抗告した件についても、最高裁が弁護団の忌避を認めるよう求めた団体署名を319団体分提出しました。
 自衛隊国民監視差止訴訟の堤智子原告団事務局長は、国の政策に反対する市民の表現活動に対して、「反自衛隊活動」等のレッテルを貼り、監視された原告は不安や恐怖を覚えながらも裁判に訴えた。今日は、既に亡くなったり病気の原告の思いも背負い要請に来た。違憲・違法の判断をおこない、監視は止めさせてほしい、と要請しました。

東京・三鷹事件 発生67年、現地調査 風化させず真相解明を  

 7月15日、事件発生から67周年にあわせて三鷹事件の現地調査が「三鷹事件の真相を究明し、語り継ぐ会」の主催でおこなわれました。事件は、三鷹駅構内で無人列車が暴走し、6人が死亡、20数人が重軽傷をおい、12人が起訴され、他の被告が全員無罪となるなか、竹内景助さんのみが一審無期懲役、二審で死刑判決となり、遺族が再審請求をしているものです。
 現地調査に先立って、事件で犠牲となった住民6人の碑がある禅林寺で犠牲者へ哀悼の意を込めて献花などをおこないました。
 その後、参加者は三鷹電車区全体を見下ろせる跨線橋へ移動し、「語り継ぐ会」の世話人・手塚長三さん(元国労三鷹電車区分会長)から、電車が暴走するまでの問題点について説明を受けました。
 唯一の目撃者の証言や竹内さんのアリバイについても当時の国鉄の建物の位置関係をもとに説明し、確定判決の問題点を指摘。再審開始を勝ちとり、下山・三鷹・松川戦後三大謀略事件の真相解明の重要性を強調しました。
 その後、電車が脱線して突っ込んだ三鷹駅前交番前に移動して、吉村勝雄「語り継ぐ会」事務局長が、交番に勤務する警官らは事前に三鷹事件で異変が起こる連絡を受け、全員が無事だったことなどから事件が仕組まれていたことを示す事情などを説明しました。

powered by Quick Homepage Maker 3.60
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional