日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤に、弾圧事件・冤罪事件・国や企業の不正に立ち向かう人々を支える人権団体

2015年9月15日号

2015年9月15日号  

岡山・倉敷民商弾圧事件 組織破壊の弾圧を許さない 支援する会次々  

 「倉敷民商3人の無罪を勝ち取る大阪の会」の結成総会が8月27日、大阪市内で開催されました。禰屋町子さん、小原淳さん、須増和悦さんの無罪判決を必ず実現しようという、参加した275人の熱気が会場を埋め尽くしました。
 第一部では、国民救援会中央本部本藤修副会長が「現在の情勢と歴史から見る倉敷民商弾圧事件の真実」と題して講演。事件の本質と冤罪性・弾圧性があらためて明らかとなり、参加者に大きな確信を与えました。
 禰屋さんは、勾留中の苦しい胸のうちを語り、ここで自分が権力に負ければ、全国で頑張る民商運動の仲間が築き上げた土手の一角に穴をあけることになる、その一念で黙秘を守ることができたと話し、支えとなったのは家族とともに、全国の多くの仲間から寄せられた激励の言葉であったとお礼を述べ、支援を訴えました。
 第二部の勝ち取る会結成総会は、準備会で申し合わせた千人をはるかに超える1194人の賛同者を得ての開催となったこと、今年2月に「禰屋さんの釈放を求める会」が結成され、「3人の無罪を勝ち取る会準備会」へと発展し、学習会や公判傍聴を重ねながら、この日の結成の運びとなった経過等が報告されました。
 最後に、10万署名等の行動提起、役員体制を全員で採択。無罪判決実現を誓い合いました。(大阪府本部)

長野 学習会を機に支援組織作る  

 「倉敷民商弾圧事件」を支援する長野県の会が、8月30日に結成されました。
 長野県では倉敷民商弾圧事件の支援をすすめるためのパンフの普及や署名活動、学習会開催にとりくんできました。そうしたなか、国民救援会上小支部が支部大会に合わせて倉敷民商弾圧事件の学習会をおこなうことを決めました。
 弁護団の鶴見祐策弁護士と禰屋町子さんに来てもらうことが決まったことで、一支部の学習会にとどめず、長野県商工団体連合会(長商連)にもよびかけ、とりくみを大きく広げようということになり、長商連や救援会各支部から代表が参加を表明しました。
 とりくみの規模が全県レベルに達したことから、学習会の直前、「これを機に支援組織をつくろう」という機運が高まり、学習会は急きょ、支援する会の結成総会となり、95人が参加しました。
 長商連の滝沢孝夫会長と国民救援会長野県本部の池田雅紀会長が代表委員を務め、救援会県本部と長商連が事務局団体を務めます。今後は学習会を開催し理解を広げ、署名活動に力を入れることを確認しました。
 結成翌日の31日には、禰屋さんとともに支援する会が上田市内の民主団体を回り、支援の要請をおこないました。(小池満雄)

天竜林業高校成績改ざん事件 再審へ大きく前進 元市長「自白は強要」証言へ 名古屋地裁  

 生徒の成績表改ざんを指示して謝礼を受け取ったとして、有罪が確定した高校の元校長が再審請求している裁判。謝礼を渡したという自白は強要されたものだと主張する生徒の祖父で元市長の証人尋問が10月14日に静岡地裁浜松支部(山威裁判長)でおこなわれます。再審開始へ重要な尋問となります。事件の概要とポイントを振り返ります。

 事件は2006年に、静岡県立天竜林業高校で起きました。大学に進学する2人の生徒のために、推薦入試で提出する成績調査書が改ざんされた問題をめぐり、当時の校長だった北川好伸さんが、担任らに改ざんの指示をおこない金を受け取ったとして虚偽有印公文書作成・行使、加重収賄で有罪判決が確定したものです。警察が描き出す構図は次のようなものでした。

作られた構図

 改ざんされた生徒の1人は、元天竜市長・中谷良作氏の孫でした。元市長が「孫を東京農業大学に入れてほしい」と北川さんに依頼し、北川さんが生徒の担任に「大学に行けるようにしてくれ」と指示。3年生の2学期になり成績が足りないことに気付いた担任が北川さんに報告。北川さんは「えー何とかならないの」と絶句。これを聞いた担任は、「何とかしろという指示だな」と判断。副担任に相談して「(成績を)上げるしかないね」という結論になり、3・1だった成績を3・5に改ざん。後に元市長が謝礼として計20万円を北川さんに渡したというものです。
 もう一人の件も同様に、北川さんの言葉を別の教員2人が「改ざんの指示」と受け止め、実行したと描かれたものです。

証拠供述のみ

 しかしこれは、警察が実際に改ざんした4人の教員の弱みにつけ込んで、北川さんから指示があったとする供述を引き出し、「何とかならないか」と言ったことを改ざんと結びつけたものです。教育委員会は、校長の指示だとするならば、懲戒免職は免れるよう4人の教員を誘導していました。元市長も警察で30日近く取調べられ、「孫と一緒に坂を転げ落ちていいのか」と脅され自白させられました。有罪の根拠に直接的な証拠はなく、作られた供述のみで成り立っている事件なのです。北川さんの勾留は345日間に及びますが、やっていないことを認めるのは生徒に教えてきたことに反すると、一貫して否認を貫きました。
 再審請求審で裁判所は、有罪判決の最重要の証言が覆(くつがえ)っているとして、元市長の証人尋問をおこなう必要があると判断。裁判所は検察に対しても元市長の供述調書などを開示するよう求めています。
 北川さんを支える会では、署名の協力を呼びかけています。

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