日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤に、弾圧事件・冤罪事件・国や企業の不正に立ち向かう人々を支える人権団体

2015年8月15日号

2015年8月15日号  

戦争法案、盗聴法改悪案を廃案に! 7・26 国会包囲行動 すべての事件勝利と組織拡大めざし 第63回 中央委員会開く  

 日本国民救援会第63回中央委員会が7月25、26の両日、東京・平和と労働センターで開かれ、中央委員、中央役員など約100人が参加し、熱心な討論がおこなわれました。
 特別報告として、東住吉冤罪事件で獄中から無実を訴えている朴(ぼく)龍(たつ)晧(ひろ)さんの姉・朴玲子さんと、名張毒ぶどう酒事件から、無実の死刑囚奥西勝さんの特別面会人・稲(いの)生(う)昌三さんが報告をしました(記事2面)。
 鈴木猛事務局長が議案の提案をおこない、この1年間の運動の成果を報告。「戦争をする国」づくりをすすめる安倍政権の暴走を止めるたたかいなどが報告され、憲法を守り活かして、すべての事件での勝利と、2018年の創立90周年にむけて、5万人会員の達成をめざすとりくみを進めようと提案しました。

暴走を止めて
憲法活かそう

 討論では、32人が発言しました。岡山・倉敷民商弾圧事件の現状ととりくみや、戦争法案・盗聴法改悪反対の運動が全国に広がっていることなどが報告されました。
 また、全国各地での多彩な活動が語られ、事件支援と学習を力にして、国民救援会の組織を大きくしていこうという発言が元気に語られました。
 最後に、中央委員会議案を全会一致で採択し、来年夏に静岡県熱海市で開催される第58回全国大会までの運動方針を決定。あわせて「会員へのアピール」を採択。支援事件での勝利を勝ちとろうと、団結ガンバローが全員で唱和されました。

2万5千人が
国会を包囲し

 中央委員会終了後、「とめよう!戦争法案 集まろう!国会へ 7・26国会包囲行動」に、各地から救援会員も駆けつけ、約100人が参加しました(写真)。うだるような炎天下の中、2万5千人(主催者発表)が国会を包囲しました。国会へ向けて「戦争法案、今すぐ廃案」、「9条守れ」、「戦争反対」とシュプレヒコールをし、安倍政権の「戦争をする国」づくりへ反対の声をあげました。

自衛隊国民監視差止訴訟 防衛省へ要請  

 自衛隊の情報保全隊による住民運動の監視差止めを求めている裁判で7月14日、原告団が防衛省を訪れ要請しました。
 しんぶん赤旗日曜版(6月28日付)が、自衛隊の情報活動の教科書で、自衛隊海外派兵に反対する国内の運動も「行動阻害勢力」と敵視し、その活動を「探知」し「無力化」するとしていたことを報じました。
 これを受けて原告団、弁護団、自衛隊の国民監視差止訴訟を支援するみやぎの会、日本平和委員会、国民救援会の代表が、「無力化活動」などの事実関係をめぐって、誠実な回答を求める陳情書を防衛省に提出しました。この要請には、日本共産党の高橋千鶴子衆議院議員が同席しました。
 要請で、原告団長の後藤東陽さんは「憲兵が国民を監視するような時代に逆戻りするようで怖い」と話しました。
 弁護団事務局長の小野寺義(よし)象(かた)弁護士は「国側は保全隊の活動は、外部からの働きかけに隊員らが動揺しないための情報収集と説明してきた。『無力化』となると、まるで意味が違う」と追及しました。
 国民救援会中央本部の望月憲郎副会長は、無力化ついて、「政府に批判的な市民まで、武力行使による撃滅、破壊の対象とされるとするならば重大なことだ」と強調しました。
 自衛隊の国民監視差止訴訟を支援するみやぎの会事務局の高村直也さんが陳情書の趣旨を述べ、説明責任を果たし、誠実な回答をするよう求めました。
 対応をした防衛省調査課の担当者は、「回答について現在、検討中」として、回答をするか否かについても明らかにしませんでした。

兵庫・養父市議選挙不当捜査事件 時効直前に送検 不起訴求める団体署名集中を  

 公選法違反事件として、元八鹿高校教諭のAさんが3年近く兵庫県警・養父警察署から呼び出しを受けている事件で7月16日、神戸地検豊岡支部からAさんに出頭を求める電話があり、養父警察署が検察に書類送検していたことが分かりました。支援組織などは、不起訴を求め要請行動をおこなっています。
 事件は2012年10月に投票がおこなわれた養父市議選挙で、八鹿高校事件当時に在籍していた一部の卒業生に届いた手紙を公選法違反事件として捜査しているものです。警察はAさんを長期にわたって尾行、張り込みし、事件から半年もたってから家宅捜索。2カ月後に押収品はすべて返却したにもかかわらず、捜査を終結せず延々と呼び出しを続けているものです。Aさんからは、度重なる呼び出しによって健康を害しているので配慮を必要とするとの医師の診断書が2度にわたって出されているにもかかわらず、警察は「時効(3年)までやるかもしれない」と述べ2年9カ月にわたって呼び出しを続けAさんと家族に恐怖を与え続けていました。
 不当捜査をやめさせる市民の会と国民救援会兵庫県本部と但(たじ)馬(ま)支部は、検察に対する不起訴要請署名の協力を呼びかけています。
 養父警察署に対しては継続して抗議活動がおこなわれており、7月11日にも150人で抗議集会と抗議行動がおこなわれました。集会には地元・養父市や但馬地域の支援者、日本共産党の堀内照文衆議院議員や兵庫労連、国民救援会などから連帯発言がありました。Aさんは、「長期にわたり支えていただき、心からお礼を申し上げます」と述べて満場の拍手を受けました。
 なお、養父署は6日に送検していたにも関わらず11日の抗議活動の際はそのことを明らかにしませんでした。

大阪・中津学園刑事弾圧事件 安東さん無実主張 大阪高裁  

 障がい者施設の利用者の預金150万円を、不当解雇された職員の安東育子さんが横領したとして起訴されている事件の控訴審初公判が7月6日、大阪高裁で開かれました。
 一審は、安東さんが預金を横領したとする立証は全くなされていないにもかかわらず、学園側の園長などの証言を信用できるとして横領を認定。障がい者の金を横領する許し難い行為だとして、1年6月の実刑判決を言い渡しました。
 この日の公判で弁護側は、法人側が150万円を流用した疑いを示す具体的事実や、利用者から生活費を二重取りしていた事実など、利用者の預り金の杜撰な管理や運用の実態を指摘。雇用主が労働者を陥(おとしい)れることなど考えられないとの一審判決に対し、従業員の解雇のために犯罪事実をでっち上げた事例を示し反論しました。
 公判後の報告集会では、検察官が補充の答弁書において、学園が利用者から二重取りしたお金を現在も返金できていないことに対し、「法人に成り代わってお詫び申し上げたい」と異例の謝罪がされていると紹介され、参加者が驚きの声をあげました。にもかかわらず安東さんが横領の犯人に変わりはないと主張し続けており、無実の安東さんを救おうとの決意に満ちた集会となりました。
 安東さんは、7月17日の守る会第5回総会で、「いつ拘置所に戻されるか、常に不安でいっぱいです。こんな私ですがどうか支えてください。なんとしても勝ちたいです」と支援を訴えました。(大阪府本部)

東京・鈴村国賠 目撃調書は作文 証言と矛盾明らかに 東京地裁立川支部  

 小学1年生だった鈴村幸(ゆき)子(こ)ちゃんの交通死亡事故をめぐる警察・検察の捜査上の怠(たい)慢(まん)、捜査内容の虚偽報告や威(い)迫(はく)などで、被害者遺族の尊厳を傷つけられたとして、両親が警察と検察の責任を追及している裁判の第13回口頭弁論が7月15日、東京地裁立川支部で開かれ、事故現場にいたKさんの証人尋問がおこなわれました。
 Kさんは事故当時、現場にいましたが、前方の軽自動車に遮(さえぎ)られて衝突の瞬間は見ていません。それにもかかわらず、「子どもが飛び出した」ところを目撃したという内容の調書が青梅警察署によって作られていました。Kさんは、警察が作成した実況見分調書と供述調書の中身について「そんなことは言っていない」と証言。調書が恣(し)意的な作文であることが鮮明になりました。
 一方、Kさんは自分が直接体験した事について「女の子が前の車の前に隠れた。次に女の子が空から降ってきた。バイクはスーッと走っていった」と語りました。幸子ちゃんが飛び出して衝突したならば、バイクもよろけたり転倒するはずで、スーッと走っていったことは、ほぼ静止していた幸子ちゃんにバイクがぶつかった事を推定させるものです。
 反対尋問で国(検察)や東京都(警察)の代理人は、10年前のことを執拗に細かく聞いてKさんの動揺を誘おうとしましたが、Kさんの証言は揺らぎませんでした。
 原告側が求めた3人全員の証人調べが終了し、次回10月28日に最終弁論がおこなわれます。
 閉廷後の報告会で原告の鈴村健二さんは「長い道のりでした。全力で頑張りますのでご支援をお願いします」と訴えました。
 「支援する会」では、9月末までの署名集約を訴えています。(生江尚司)
〈署名問合せ〉多摩西部民商内「鈴村国賠訴訟を支える会」TEL0428(24)8644

第218次最高裁統一要請行動 5事件30人で宣伝  

 第218次最高裁統一要請行動が7月16日におこなわれ、5事件約30人が参加しました。早朝の最高裁前での宣伝行動のあと、要請をおこないました。
 要請では、いすゞの派遣切りによる不当解雇撤回裁判をたたかう当事者が、「派遣労働者が企業の調整弁となっている。生存権、勤労権を無視する判決が多い。最高裁が、派遣労働者の状況をただす判断をしてほしい」と訴えました。

【参加事件】石橋労災認定裁判、いすゞ不当解雇撤回裁判、オリエンタルモーター差別裁判、新日鉄鳴海裁判、NTT西日本雇用継続裁判

東京・三鷹事件 再審求め現地調査  

 旧国鉄三大謀略事件の一つ、三鷹事件が起きて66周年にあたる7月15日、「三鷹事件の真相を究明し、語り継ぐ会」は事件を風化させず、竹内景助死刑囚の死後再審を求めて現地調査をおこない、各地の救援会員ら32人が参加しました。
 暴走電車の犠牲になった市民6人の慰霊碑がある禅林寺で花を供え、線香を上げて手を合わせたあと、三鷹電車区を見下ろす跨(こ)線橋へ移動し、国労同電車区分会長を務めた手塚長三代表世話人が事件当日の電車の配置状況などを説明。「暴走電車のパンダグラフ(架線から給電する装置)が2つ上がっていたことからも、竹内さんの単独犯は成立しない」と強調されました。
 JR三鷹駅では電車が脱線して突っ込んだ交番を見下ろしながら、吉村勝雄事務局長や梁田政方世話人らが「交番の警官は事前に連絡を受け、全員避難して無事だった。このことからも事件が仕組まれたことは明らか」だと説明しました。
(事務局・石塚勝)

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