日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤に、弾圧事件・冤罪事件・国や企業の不正に立ち向かう人々を支える人権団体

2015年7月25日号

2015年7月25日号  

戦争法案が強行採決 国民救援会 断固抗議し廃案めざす  

 安倍政権は7月15日、衆議院安保法制特別委員会で、翌16日には本会議で国民多数の反対の声を押し切り、数を力に戦争法案を強行採決しました。
 この法案は、ー衛隊派兵の活動地域を地球的規模にする、△海譴泙任瞭段摸法のように期限を限定せず、いつでもアメリカを支援できる体制にする、集団的自衛権の行使を可能にする、だ鐫呂任良雋鏤藩僉壁靂蝋垰函砲陵弖錣魎墨造垢襪覆鼻△い弔任癲△匹海任癲◆崟擇賁椶覆」アメリカのおこなう戦争に、自衛隊を参戦させるためのもので、憲法9条が禁止する集団的自衛権を行使する憲法違反の法案です。
 日本国民救援会は15日、鈴木亜英会長名で抗議声明を発表。「安倍政権は、再び日本を『戦争する国』にしようとしている。多くの人たちのいのちを奪う国にしようとしている。戦争は最大の人権侵害である。人権と民主主義を守るために活動し、戦前に侵略戦争に反対した歴史をもつ国民救援会は、戦争法案阻止をめざし、思いをともにする人たちと力を合わせ、全力をあげて奮闘する決意である」と述べています。

自衛隊国民監視差止訴訟 「無力化とは何か」 原告らの訴えに結審延期 仙台高裁  

 自衛隊イラク派兵に反対するデモや集会を監視・情報収集していた陸上自衛隊情報保全隊に対し、監視の差止めを求めている裁判の第13回口頭弁論が、7月7日、仙台高裁(古久保正人裁判長)で開かれ、傍聴席は満席になりました。
 裁判の途中で3人の裁判官のうち裁判長を含め2人が交代したため、弁護団は民事訴訟法の規定どおりに鈴木健・元陸上自衛隊情報保全隊長の再尋問を求めてきましたが、仙台高裁と最高裁判所が棄却し、この日の弁論を迎えました。
 冒頭に裁判長が、結審を示(し)唆(さ)する発言をしたことを受けて、原告の中嶋廉(れん)さんが意見陳述しました。中嶋さんは、自衛隊の情報活動の教科書の中に「保全とは探知活動と無力化活動」と記されていることについて、「私たちは『行動阻害勢力』ですよね。私たちは、命を奪われるのか、行動の自由を奪われるのか、『無力化活動』の中身を明らかにしてほしい」と訴えました。原告としての深い思いを静かに淡々と語り、法廷は拍手に包まれました。一方、被告・国側の代理人は、「答える必要はない」と誠意のない回答を繰り返しました。
 3人の裁判官は合議をおこない、最終的に裁判長が、原告と国側双方に最終準備書面の提出を求め、「10月13日に結審する」と述べました。

静岡・袴田事件 検証実験の条件合意には至らず 東京高裁  

 昨年3月の静岡地裁の再審開始決定の可否をめぐって東京高裁で審理が続いている袴田事件で、7月10日、裁判所、弁護側、検察側の三者協議がおこなわれました。
 これまでの協議で、再審開始決定の根拠となった弁護側DNA鑑定について、鑑定手法の検証実験をすることで双方が合意し、検証実験の条件設定について話し合われることになっていました。
 協議後の弁護団の会見によれば、検察側から提示された意見書が非科学的な条件設定を示したものであったため、弁護側が反論しましたが、大島裁判長は検証実験をおこなう意向を崩さなかったということです。
 弁護団は、東京高裁が検証実験の科学的な条件設定を検討するよりも、とにかく実験をやりたいという事が先行した姿勢が感じられると話し、非科学的な方法での検証は無意味でやるべきでないと重ねて強く主張していくと話しています。

「勝つまで頑張る」 原口アヤ子さんが決意 大崎事件 第3次再審請求申立て  

 鹿児島・大崎事件で、原口アヤ子さんと「共犯者」とされた元夫の遺族が、7月8日、第3次再審請求を鹿児島地裁に申立てました。
 事件は、1979年に殺人死体遺棄事件として原口さんら4人が起訴されたものです。原口さんは一貫して無実を主張しましたが、「共犯者」とされた3人と義弟の妻の供述により、懲役10年の刑が確定しました。
 第3次再審請求では、2つの新証拠を提出しました。1つは、吉田鑑定。「窒息死」の場合、死体が置かれた下面に血がたまり、死斑などがあらわれるが、本件遺体ではそれが認められないことから「窒息死」ではないとするもので、有罪判決の「絞殺」を否定する内容です。2つ目は、高木・大橋鑑定人による義弟の妻の供述に関する供述心理鑑定書です。第2次再審では、「共犯者」とされた元夫と義弟の供述の信用性は低いとしながら「共犯者」ではない義弟の妻の供述は信用できるとし、「共犯者」の供述は「大筋において信用できる」と認定し再審請求を棄却しました。新証拠は、その妻の供述は、自ら体験していないことを供述したことを明らかにしています。
 申立て当日には、九州各県や首都圏の会をはじめ各地から駆けつけた支援者の激励をうけながら、車椅子に乗った原口さんと弁護団が裁判所に入り、原口さんが直接申立書を裁判所に提出。原口さんは、「勝つまでがんばる」「支援ありがとうございます」と思いを語りました。申立後の報告集会には、170人が参加。映画監督の周防正行さんや布川事件の桜井昌司さんが激励しました。国民救援会の鈴木猛事務局長も、再審・無罪へ奮闘する決意を表明しました。

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