日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤に、弾圧事件・冤罪事件・国や企業の不正に立ち向かう人々を支える人権団体

2015年1月15日号

2015年1月15日号  

三重・名張毒ぶどう酒事件 9日に異議審決定 要請ハガキ1万3千通  

 名古屋高裁は12月26日、名張毒ぶどう酒事件の異議審決定を1月9日に出すと弁護団に連絡してきました。本号の編集には間に合わないため、次号に掲載します。
   *  *
 三重・名張毒ぶどう酒事件の要請行動が12月18日、名古屋高裁、名古屋高検でおこなわれました。
 名古屋高裁に対しては、3190人分の署名を提出し(累計2万2280人分)、証拠開示を求める緊急の要請はがきは1万2949通届いていることが分かりました。
 「まともな審理をおこなわないままに、奥西さんの死刑判決を維持するのは許せない」、「事件発生53年、奥西さんは89歳になろうとしている。なぜ裁判所はきちんとした裁判をおこなえないのか」などと訴えました。
 名古屋高検では「検察は無罪というなら証拠を出してみろとうそぶきながら、証拠を全く開示しないというのはどれだけ卑怯なんだ」、「税金で集めた証拠を自分たちの持ち物のように扱うのは許せない」などと、口々に要請しました。
(名張事件再審開始をめざすニュースより)

静岡・袴田事件 弁護団が反論意見「鑑定は信用性高い」 東京高裁  

 袴田事件即時抗告審の3回目の三者協議(裁判所、弁護団、検察官)が12月25日、東京高裁(大島隆明裁判長)でおこなわれました。
 弁護団は、再審開始に大きな影響を与えた本田克也・筑波大学教授のDNA型鑑定について裁判所から第三者による検証実験、それを裏付ける学術論文・データなど意見書の補強が求められ、次回の2月10日の三者協議までに弁護団が補強意見書を提出することになりました。
 また、検察側から静岡県警の倉庫から新たに「自白」テープ数本が見つかったことと、弁護団が要求していた第2回目の家宅捜索に関する捜査資料も開示されることになったことも明らかにされました。
 昨年3月に再審開始決定を出した静岡地裁は弁護団側のDNA鑑定で、犯行着衣とされた「5点の衣類」の血痕から抽出したDNAが「袴田さんとは一致しない」と出た結果を重視しました。検察側は、東京高裁への意見書で「同様の方法を試してもDNAを抽出できなかった」などと主張しています。
 これに対し弁護団は、検察が提出した再現実験と称するものは鑑定対象のサンプルも実験の条件も違っており、およそ科学的な検証に値しないと反論。
 さらに、即時抗告審で明らかになった検察の証拠隠し(「5点の衣類」のネガフイルムなど)や、かつて本田教授のDNA鑑定を別の事件では科学的で信用性が高いとして有罪立証の根拠に使っていた事例などを明らかにして、即時抗告の取り下げを求めました。

裁判所へ要請  

 同日、袴田巖さんの再審無罪を求める実行委員会は、4回目となる東京高裁への要請行動をおこないました。要請では、「再審開始決定はDNA鑑定だけでなく、5点の衣類の色の変化、ズボンのタグがサイズではなく色を示すことが証拠開示によって明らかにされ、証拠の捏(ねつ)造が厳しく断罪され、新旧証拠を総合評価のうえで出された結論です」、「検察の主張はすでに静岡地裁で審理が尽くされており、抗告理由はなく、直ちに抗告を棄却すべき」と強く要請しました。
 また、日本ボクシング協会からは輪島功一元世界チャンピオンも参加し、「袴田さんは、もう78歳。一日も早く自由にしてあげて、残りの人生を少しでも楽しんでもらいたい。裁判所の責任は大きい」と、検察の即時抗告の棄却を求めました。

大阪・中津学園刑事弾圧事件 判決1月19日に 安東さん無実訴え結審 大阪地裁  

 社会福祉法人光徳寺善隣館中津学園で26年間働いてきた安東育子さんが2010年、「有給休暇を不正に取得した」との理由で解雇されました。しかし、実際は学園の杜(ず)撰(さん)な運営に改善を求める安東さんを疎(うと)ましく思った学園が一方的に解雇したものです。不当解雇撤回を求める裁判途上、しかも裁判所から和解の勧告がおこなわれる予定直前、2013年9月に安東さんはグループホーム入所者の預金150万円を横領したとして、不当にも逮捕・起訴されました。
 検察は12月22日の論告においても従来の主張を繰り返し、懲役2年6月を求刑しました。弁護側は改めて、安東さんによる通帳等の占有は認められず、150万円受領の立証もできていない。しかも安東さんには動機がなく、翻(ひるがえ)って当時中津学園は利用者の生活費を二重取りするなど財政がひっ迫しており法人による流用の可能性もあると鋭く指摘。
 最後に安東さんは「もしも私が横領などしていれば、民事の提訴などはしなかった」と、改めて無罪を強く訴えました。判決は1月19日に言い渡されます。

茨城・布川事件国賠 証拠開示を却下 弁護団 文書提出命令を申立 東京地裁  

 12月17日におこなわれた布川国賠第8回口頭弁論で、警察や検察の捜査に違法があったとして弁護団が特に開示を求めていた18点の証拠の文書送付嘱(しょく)託申立てに対して、石栗正子裁判長は「必要性がない」と全て却下する決定を出しました。
 これについて、桜井昌司さんは発言を求め、「検察、警察はその当時存在したすべての証拠で判断したと言っているのだから、判断が正しかったかどうかは、あった証拠を見なければ分からない。常識ではないか」と問いただしました。これに対し裁判長は、「民事訴訟の要件に従って判断します」と答えました。弁護団は法廷で、対象を絞って文書提出命令申立てを提出すると表明。翌日、桜井さんが嘘の自白の強要に屈するきっかけとなった、桜井さんの(真実の)供述が「嘘と出た」と言われたポリグラフ検査に関連する文書(検査記録紙、捜査報告書、送致書等)について文書提出命令申立書を提出しました。
(山川清子)

福井女子中学生殺人事件 「がんばって」 不当決定に抗議の宣伝  

 12月23日、JR福井駅前で12月10日に最高裁第2小法廷において出された福井女子中学生殺人事件の特別抗告棄却の不当決定に抗議する街頭宣伝をおこないました。
 国民救援会福井県本部常任委員と福井支部常任委員の9人の参加で、ハンドマイク宣伝とビラを配りました。宣伝をしているとビラを受け取った方の中には、「この冤罪の被害者の方は参加していますか? 気落ちしないでがんばってください。私も事件に関心を持っています」と話してくださった方がいました。ビラは150枚ほど配布しています。(県本部)

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