日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤に、弾圧事件・冤罪事件・国や企業の不正に立ち向かう人々を支える人権団体

2014年11月25日号

2014年11月25日号  

街宣規制は違憲 県弁護士会が県警に勧告 和歌山  

 街頭での宣伝行動に対し一律に許可を求めることは、憲法21条に違反するとして、和歌山県弁護士会が県公安委員会と県警察本部に対し、10月29日、是正を求める勧告を出しました。
 和歌山では、県内の市民団体などが宣伝行動をおこなっていると、警察官から街頭宣伝活動の許可証の提示を求められ、「駐車または停車して街頭宣伝を行わないこと」と記載された許可条件を理由に宣伝カーの移動を命じられる事態が続いていました。国民救援会和歌山県本部や民主団体などで組織する「街頭宣伝の自由を守る和歌山の会」が憲法上保障されている言論・表現の自由を侵害するものだとして、県弁護士会に人権侵犯救済申立てをおこなっていました。
 県弁護士会は勧告書で、公安委員会の「細則」が、道路交通法77条が規定する「一般交通に著しい影響を及ぼす行為」に限定せず一律に許可を求めている点は、言論・表現の自由を定めた憲法21条に違反し、道路交通法77条の範囲を超えた制約であって違法だと指摘しています。

勧告を活用し言論活動守る  

 「街頭宣伝の自由を守る和歌山の会」の事務局長・織部利幸さん(国民救援会和歌山県本部事務局長)の話。
 2010年に和歌山の会を結成して以降、各団体の宣伝行動に和歌山の会が同行し、干渉への備えを講じました。また、警察に対し重ねて公開質問状を提出し、規制の根拠を問いただしました。しかし、警察は明確な理由を示さず「対応は従前と変わらない」などの回答をするばかりでした。
 こうしたなか、県議会で議員が、自由な政治活動を保障するためにも、規制は見直すべきだとする要望を出すなど、運動は波及していきました。さらに和歌山の会では、「街頭宣伝の自由を守ろう」と訴える宣伝行動を和歌山駅前で毎月おこなうなど、打って出る活動に出ました。結局、警察からの干渉はないまま今日に至っています。
 県弁護士会が勧告を出した意義は大きく、街頭宣伝の自由がいかに大切であるかを示し、その手段も含めて保障されなければならないことを断じています。今後、勧告の中身を広く知らせていく活動も合わせて、自由な言論を守るための活動を継続していきたいと思います。

名張事件「奥西さん頑張れ」 現地調査と宣伝 大阪守る会  

 ぶどう酒に毒を入れ5人を殺害したとして、奥西勝さんが犯人とされた1961年の名張事件の再審を実現しようと、名張事件大阪守る会が10月25日、26日、名張市の秋祭りに合わせて独自の現地調査をおこない8人が参加しました。
 事件現場の集落やぶどう酒を購入した店など関係する現場を周りました。事件関係者の多数が眠る墓地の慰霊塔に手を合わせると、事件後53年の歳月を感じさせられました。
 18時から始まる宵(よい)宮(みや)(祭りの前夜祭)に合わせ署名活動を開始。翌26日も署名行動をおこない、150人分の署名が集まりました。「奥西さんは犯人じゃない」、「早く出してあげてほしい」、「検察と裁判所はいつまでも何をしてる」など、今年も地元市民の関心の強さを感じる署名行動になりました。
 かつての同期生とも出会い、いずれも快く署名に応じてくれ「頑張って」と激励を受けました。(大阪守る会事務局長・棚尾修)

奥西勝さん面会記 指で「ありがとう」  

 声帯を切除し、八王子医療刑務所に収監されている名張事件の奥西勝さん。11月7日に面会した、国民救援会稲生(いのう)昌三顧問の通信を紹介します。
 奥西さんの居室に入り、「稲生です。変わりありませんか」声をかけると、右手を伸ばして握手。弁護団の動きや支援運動の状況を話していたら、心拍数が上昇。突然、右手の人さし指で、空間に字をなぞって書こうとします。5文字。さっぱり判らないので「うーん」と言うと、また、同じように書こうとし、口を動かすが咳き込んでしまう。こんなことは八王子医療刑務所に来て「重篤・危篤指定」となってから初めてのことでした。3字目に濁点をかぶせていましたので、「ありがとう」と言っているように感じました。それにしてもビックリ。嬉しくなりました。「分かりましたよ」と声をかけました。
 次回は画用紙とサインペンを持っていき、字を書いてもらおうと思います。奧西さんが書く空間の字を読み取れず、申し訳ない想いが募った面会でした。人としての最大の願い、本人が意思を伝えることができないか、感極まる思いになりました。

京都・長生園不明金事件 無実訴えパレード  

 1999年、社会福祉施設で発生した不明金を西岡廣子さんが横領したとされ有罪判決を受け、再審準備中の長生園不明金事件。京都の口(くち)丹(たん)支部を中心とした「長生園不明金事件の真相を究明する会」が11月8日、南丹市内で講演会を開き56人が参加しました。
 国民救援会京都府本部の橋本宏一事務局長が、大衆的裁判闘争の重要性を訴え、証拠開示の実現が再審開始決定を勝ちとるための要(かなめ)だと力説しました。
 西岡さんと国民救援会との出会い、支援決定するまでのいきさつや、西岡さんが家族と強い絆で結ばれていることが紹介され、参加者は西岡さんが胸を張って生きていけるようにしようと確認し合いました。
 講演終了後のパレードでは、ギターやアコーディオンの演奏も交えながら園部の街を行進。ビラも配布して沿道の住民にアピールしました。
 パレード終了後、西岡さんは「講演を聞き、勾留中の当時を思い出して涙がこぼれそうになったけれども、みなさんのおかげでここまでがんばってこられた」と語りました。

安倍政権の暴走STOP!国会包囲7千人  

 安倍政権の暴走を止めようと11・11総がかり国会包囲行動が11月11日、国会周辺でおこなわれ、7千人が「安倍暴走やめろ」と声をあげました。
 国民救援会も加盟する「戦争する国づくりストップ!憲法を守り・いかす共同センター」の構成団体は国会図書館前に集合。リレースピーチで救援会中央本部の岸田郁事務局次長が、「多くの国民の声を無視して成立させた秘密保護法の12月施行を許さず、廃止をめざしてたたかいましょう」と訴えました。

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