日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤に、弾圧事件・冤罪事件・国や企業の不正に立ち向かう人々を支える人権団体

2013年2月5日号

2013年2月5日号  

宮城・北陵クリニック(筋弛緩剤冤罪)事件 再審に向け、運動急速に 全国連絡会が全国に呼びかけ  

 昨年末に提出された検察の意見書が、守大助さんの有罪に根拠がないことを自ら示したとして、地元宮城では、この事実を大きく市民に訴えています。また、全国連絡会は3月に大集会を行うことを決定しました。

 昨年12月20日に出した意見書で検察は、従来の主張を180度転換しました。確定判決の根拠となった「土橋鑑定で検出されたのは、筋弛緩剤・マスキュラックスの成分であるべクロニウムの加水分解していない未変化体」とのこれまでの主張を「加水分解した変化体」であったと変更したのです。これは、守大助さんを無期懲役にした判決の根拠が完全に崩れたことを示しており、地元宮城は早期に再審開始を勝ち取ろうと意思統一しています。

報告に歓声が

 年頭に次々に開かれている宮城県春闘共闘、国公、県交労、宮城一般などの旗びらきで、守る会の役員が守大助さんの再審の支援を訴えています。県春闘共闘で、守る会の鹿又輝男会長が「検察は、鑑定で筋弛緩剤が出たのは未変化体でなく変化体、資料は全量消費せず、冷凍保存していた、と従来の主張を180度転換してきた」、と述べると、「オーッ」とどよめきが起こりました。またソニー労組の松田隆明委員長からは神奈川・厚木支部で集めた100人分の署名が会場で手渡されました。

宣伝にも反響

 宮城県の守大助さんを守る会と国民救援会は1月19日、仙台市一番町にて定例の宣伝を行いました(写真)。先日の大雪があちこちに積まれ、一段と冷え込んだこの日、宣伝参加者は、関心のありそうな通行人に近寄ってビラを手渡し、「署名お願いしてよろしいですか」、と訴えて21人の署名が集まりました。
参加した泉・富谷支部の高平佳典さんの話
 検察が主張を180度転換したことで、ハンドマイクの訴えも説得力が増し、いよいよ再審の道が開けるとリーフの手渡しにも力が入り、30通を受け取っていただきました。「裁判所に勤めているが関心を持っている。」、「どうして冤罪が多いのか」など通行人との短い会話もふえてきました。また70才くらいの男性が、わざわざ寄ってきて署名をしてくれました。

確信持ち集会

 仙台北陵クリニック・筋弛緩剤冤罪事件全国連絡会は、全国の支援組織が学習・交流し、守大助さんと両親、弁護団を励まし、勝利に向けた大きな一歩を踏み出そうと、3月20日に、仙台弁護士会館で開かれる全国連絡会結成一周年記念集会(第2回総会)を開催することを決定し、その成功を呼びかけています。

栃木・キヤノン偽装請負・解雇事件 勝利和解が成立 都労委  

 昨年12月20日、東京都労働委員会において、キヤノン非正規労働組合と大手精密機器メーカー・キヤノンとの間で和解が成立しました。
 和解の内容は、労働者側の勝利といえるもので、〜塙膂2人を正社員として雇用する(雇用を実現できなかった3人についても、解雇撤回に匹敵する解決金が支払われる)、当局から労働者派遣法違反が存する旨の是正指導を受けたことを真摯に受け止め、再発防止に向けた不断の取り組みを継続する、K楫鑛響茲長期化したことについて労使双方は遺憾の意を表する、というものです。
 今回の勝利和解は、大企業において偽装請負の形で働かされていた労働者が請負先に責任を認めさせたものであり、違法行為を告発し、たたかった者が救済されるということを示したものです。多くの非正規労働者の争議を励ますものです。
(県版より)

群馬・コガックス不当解雇撤回事件 会社の主張丸呑み 東京高裁が不当判決  

 伊勢崎市の自動車部品製造会社コガックスに勤めていた恵面聖一さんが、長時間労働・サービス残業の慢性化を改善しようと組合活動で奮闘し、なお改めない会社をやむを得ず労働基準監督署に訴えたところ、指導・勧告を受けた会社が、不当に恵面さんを解雇したコガックス不当解雇事件。1月16日、東京高裁(鈴木健太裁判長)は、恵面さんの控訴を棄却し、”堙労働行為はなかった、懲戒処分には妥当な理由があった、したがって、諭旨解雇は不合理ではなかった、と会社側の言い分丸呑みの判断を示しました。
 恵面さんは、1996年に入社して機械加工の作業に従事してきましたが、タイムカードのない杜撰な時間管理や、長時間労働、有休のとれない職場環境などの改善をめざして04年、仲間に呼びかけて労働組合を結成し委員長になって交渉。
 しかし、会社が全く改善に応じないため、労働基準監督署へ調査を依頼しました。監督署の指導が入った直後から恵面さんに対する不当な言いがかりが始まり10年4月、就業規則違反による懲戒解雇が行なわれました。

「違反行為」は、会社にも歓迎されて持ち込んでいた熱帯魚の水槽や、許可を受けて設置したサンドバッグを勝手に持ち込んだとか、駐車位置が防火訓練の妨害になったなどを上げており、理由の無い解雇であることが明らかになっていました。

 恵面さんは、「多くの人に出会えたことが何よりの喜び」と語りました。(県版より)

兵庫・西宮郵便バイク事件「鵜飼さんは無実」事故と同日・同時刻に現地調査  

 「えん罪西宮郵便バイク事件」 鵜飼晴行さんを支援する会が現地調査おこないました。(支援する会ニュースの記事を紹介します)
 郵便バイクと歩行者がはねられたひき逃げで一緒に跳ねられた郵便バイクの運転者・鵜飼晴行さんが犯人とされた西宮郵便バイク事件で、鵜飼晴行さんを支援する会は、1月11日に現地調査をおこないました。
 今回は事故が起こったとされる午後5時55分に現地にたって、実際の暗さや車や人の交通量などを見てみようということでおこなわれました。現地に午後5時過ぎに到着すると、交通量が大変多くて一同驚いたぐらいです。しかし、5時半を過ぎると交通量も一気に減り、5時50分ごろから急激に暗くなり、5時55分にはほとんど真っ暗でした。定刻になったところで、バイクで模擬走行をおこないました。
 現地調査を終え、参加者から、「バイクが時速25卍度で人を跳ねて4メートル以上跳ね飛ばすのは絶対無理」「鵜飼さんは無実であることが改めてわかった」「警察はもっと真剣に調査するべきだ」などの意見が出ました。また、現地調査の前に、目撃者探しの宣伝とビラまきを行ないました。参加者からは「ずいぶん前の事件でも、市民の関心は高くて反応は良い」との声が出されました。

毎月続けているビラ配り宣伝行動 埼玉・介護ヘルパー窃盗えん罪事件 安澤さんの早期仮釈放を要請  

 介護ヘルパーであった安澤篤史さんが被介護者のキャッシュカードを盗み、3万円を引き出したとされて懲役1年の実刑とされた介護ヘルパー窃盗えん罪事件の「安澤篤史さんと家族を支える東京の会」の会員・支援者は、1月23日、安澤さんが収容されている長野刑務所への要請行動を行いました。要請は、安澤さんの早期仮釈放を訴えるために行われ、東京からバスや乗用車で18人が参加しました。長野刑務所では、対応した幹部職員に、この間集められた個人・団体署名と、会が作成した事件紹介の冊子・最高裁でのたたかいの記録を提出して、「仮釈放の要件は満たしているのだから、安澤さんを一日も早く仮釈放すべき」と要請しました。また、安澤さんの母・美代子さん・長沼主任弁護人・支える会の浅沼会長が安澤さんに面会し、所内の生活状況の現状を確認し、要請のことなどを伝え、安澤さんを励ましました。2月は、4日に関東地方更生保護委員会へ早期釈放の要請、20日には今回同様に長野刑務所への要請行動を行う予定です。
(東京都本部・中村裕一)

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