日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤に、弾圧事件・冤罪事件・国や企業の不正に立ち向かう人々を支える人権団体

2013年12月15日号

2013年12月15日号  

東京・埼京線痴漢冤罪事件 石田さんに罰金30万円求刑 犯人特定供述はウソ、次回判決 東京地裁  

 東京・埼京線痴漢冤罪事件の第9回公判が11月26日、東京地裁で開かれ、検察の論告求刑と弁護側の最終弁論がおこなわれました。
 検察は、「被害者の女性の供述は具体的で、かつ迫真性がある」などを根拠に、石田崇さんを犯人として罰金30万円を求刑。
 弁護側は最終弁論で、そもそも被害女性の犯人特定には予断があったことを指摘した上で、女性の供述の「手首、ひじ、肩、顔と順に確認してこの人が犯人だと思った」などの犯人特定に至る動作が防犯カメラに映っておらず、客観的事実と異なることは明らかであると主張しました。また、これらの「具体的で迫真性のある供述」は被害を訴えたときや、警察署でおこなわれた再現実験等では主張しておらず、後付けであり、供述には大きな変遷があり、信用できないと主張しました。
 本人陳述で証言台に立った石田さんはきっぱりと「私は痴漢などやっておりません。私は無実です」と訴え、家族や支援者の支えがあって無実を叫び、たたかうことができたこと、やってもいない罪でも「自白」させられている人がいる現状を裁判長は知ってほしいと訴え、「一貫して無実を訴えている僕を信じてほしい」と力強く述べました。
 公判に先立って守る会と東京都本部は裁判所前での宣伝と東京地裁への要請をおこない、その日に集まった8人分とあわせて3000人分を超える署名を提出しました。
 次回、12月20日午後2時に判決言い渡しがおこなわれます。
 守る会は、最後まで署名を集め、無罪を求める声を裁判所に届けようと呼びかけています。
〈無罪判決要請先〉 〒100―0013 千代田区霞ヶ関1―1―4 東京地裁 齊藤啓昭裁判長

神奈川・デパート地下痴漢えん罪事件 河野さんの免職取消 8年のたたかいが実る 最高裁  

 2007年に痴漢冤罪事件で有罪が確定したことを理由に、横浜市教育委員会から免職処分になった市立高校教員の河野優司さんが、その取消しを求め提訴していた神奈川・デパート地下痴漢冤罪事件で、最高裁第2小法廷は11月28日、横浜市の上告を不受理としたため、河野さんの免職を無効とする2審の勝訴判決が確定しました。
 1審は河野さんの請求を棄却しましたが、2審は痴漢行為そのものは否定しなかったものの、前科がなく、勤務態度が良好だったことを踏まえ、「懲戒免職処分は重く、妥当性を欠く」として、逆転勝訴判決を言い渡していました。横浜市教育委員会がこれを不服として、最高裁に上告していました。

東京・築地署公務執行妨害デッチ上げ事件国賠 デッチ上げ警官が出廷 「暴行」の様子に沈黙  東京地裁  

 2007年に、やってもいない「暴行」を理由に公務執行妨害で逮捕され、不起訴となった二本松進さんが、警察(東京都)と検察(国)の責任を追及している国賠裁判で11月29日、東京地裁で、逮捕にかかわった女性警察官2人の証人尋問がおこなわれました。
 2人の警察官は、「暴行があった」という作り話の筋書き通りに証言。しかし、双方の証言が食い違う場面では、「私はそこの場面は見ていない」と言い逃れたり、証言の矛盾を指摘されると、「前の証言は記憶違い」と安易に撤回しました。また、「二本松さんが肘で警官の胸を突いた」とされる暴行の様子についての証言が、事件直後の調書や再現実験の写真から変遷していることを追及されると沈黙してしまいました。指定代理人の顔色をうかがう素振りを見せ、原告弁護団から「どっちを見てるのか」とたしなめられる場面もありました。
 さらに、暴行を受けた場面を見た「目撃者がいる」とこれまでの書面では出ていない事実を述べるなど、つじつまを合わせるために、思いつきで証言していることがあらわになりました。
 次回12月9日に、二本松さんと一緒にいた妻の証人尋問がおこなわれます。

宮城・仙台北陵クリニック筋弛緩剤冤罪事件 事実調べ打ち切り 真実解明に背向ける裁判所 仙台地裁  

 11月26日、仙台地裁で北陵クリニック筋弛緩剤冤罪事件の3者協議がおこなわれました。今回の3者協議で河村俊哉裁判長は、弁護側が申請していた池田正行医師と志田保夫両鑑定人の証人尋問と証拠開示請求について必要性なしとして、事実調べを打ち切り、来年1月20日までに検察、弁護側に最終意見書を提出するよう求めました。
 これに対して弁護団は、裁判所が鑑定問題、病態などの科学的根拠を十分に理解するため事実調べは必要であると再考を求めましたが、裁判所は「調書にとどめる」と述べたため、弁護団は、新証拠のレクチャーをおこなうことを求め、裁判所はこれを了承しました(日程は未定)。
 弁護団は検察の主張を全てつぶす最終意見書を準備し、事実調べの必要性について、今後も文書を提出し裁判所に迫っていくことにしています。
 仙台地裁の不当な訴訟指揮に対して、抗議を集中してください。
〈要請先〉〒980―8639 仙台市青葉区片平1丁目6―1
仙台地裁 河村俊哉裁判長 (要請例)不当な訴訟指揮に抗議する。すべての証拠を開示させ、徹底した事実調べをおこない公正な審理を求める。

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