日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤に、弾圧事件・冤罪事件・国や企業の不正に立ち向かう人々を支える人権団体

10年7月15日号

10年7月15日号  

1047人JR採用差別事件が最高裁で和解  

 1987年、国鉄を分割・民営化した際に、労働組合などに所属していた労働者1047人をJRが不採用にした1047人JR採用差別事件。6月28日、最高裁第3小法廷(那須弘平裁判長)で原告側と国側の和解が成立しました。この事件は、当時の中曽根内閣が国鉄分割・民営化を強引にすすめたために引き起こされた国家的不当労働行為として、原告らは裁判に訴えながらもその政治的な解決を求めていました。今年4月9日に政府からの解決案が示され、当事者4者と支援4団体が協議し、受け入れを表明していました。

 和解は政府の解決案に沿ったもので、旧国鉄の債権、債務を継承した鉄道建設・運輸施設整備支援機構が原告904人に総額約200億円を支払う内容になっています。しかし、原告らのうち、300人を越える組合員がJR各社や関連会社などへの再雇用を希望していますが、政府解決案では「努力する」とし、JR側も厳しい姿勢を示しています。
 4者4団体と関係訴訟弁護団は共同声明を発表し、「和解解決を迎えることができた意義は計り知れない」とすると同時に、「雇用確保が実現されるまで全力を挙げて奮闘する」と強調し、引き続き支援を訴えています。
 JR採用差別事件では、各地の国民救援会が事件当初から支援を続けています。

*4者=国労闘争団全国連絡会議、鉄建公団訴訟原告団、鉄道運輸機構訴訟原告団、全動労争議団鉄道運輸機構訴訟原告団/4団体=国鉄労働組合、全日本建設交運一般労働組合、国鉄闘争支援中央共闘会議、国鉄闘争に勝利する共闘会議

足利事件の地元栃木で勝利の祝賀会  

 今年3月に再審無罪判決を勝ちとった栃木・足利事件で菅家利和さんの勝利を祝う祝賀会が、6月26日、菅家さんが住む足利市内でおこなわれ、元弁護団や、支援に携わった各県の国民救援会の代表など32人が参加しました。
 お礼のあいさつに立った菅家さんは、「無罪判決は支えてくれたみなさんのおかげです。今後は、冤罪で苦しむほかの事件の犠牲者の力になっていきたい」と述べ、祝福の拍手に包まれました。
 布川事件の杉山卓男さんは、「私たちも無罪判決に向けてがんばる。菅家さんは、今後の人生を楽しく生きてほしい」と激励しました。最後に足利市在住の参加者が紹介され、今後も菅家さんをできる限り支えようと誓い合いました。

静岡・えん罪御殿場少年事件で元少年3人が釈放  

 静岡・えん罪御殿場少年事件の元少年ら3人が、6月28日、刑期満了で埼玉・川越少年刑務所から釈放されました。この事件は、01年に女子高校生が男性との交際を親に隠すために架空の強姦未遂事件をデッチ上げ、その犯人として元少年たちが逮捕された事件で、懲役1年6月の不当判決が言い渡されました。
 3人は家族や友人、国民救援会、守る会の支援者に「お帰りなさい」と声をかけられ拍手で暖かく迎えられ、花束が渡されました。

宮城・仙台筋弛緩剤冤罪事件の守る会が続々結成  

 クーラーもなく蒸し暑い刑務所の中で、毎日、額に汗して革靴の製造に励みながら無実を訴え続ける守大助さん。千葉刑務所に収監されてから丸2年が経過しました。一刻も早く守さんを救い出そうと、全国で「守る会」の結成が相次いでいます。
 千葉刑務所への面会行動を続けている国民救援会千葉県本部では、守さんがいる「地元」で支援組織をつくろうと、5月に「ちばの会」を結成しました。足利事件に勝利した栃木では、「この成果を他の事件にも」と、北部支部を中心に、6月に「守る会那須」を結成。福島では、新たな役員体制で支部活動が活発になっている会津支部を中心に、7月19日に「会津の会」が結成される予定です。
   *  *
 千葉刑務所で守さんと面会した人の数は、6月でのべ200人となりました。定期的に面会している千葉県本部の戸賀輝彦さんによれば、面会した人の多くが、「守さんに勇気をもらった」と感想を語るそうです。
 「面会のとき、大助さんはいつも笑顔で、話をするときもしっかり顔を見て話します。『そんなに気を張らなくてもいいよ』と私は言うんですが、大助さんとしては、ほんの20分しか会えないのだから、支援してくれる人に元気な姿を見せたいという気持ちなのではないでしょうか。ご両親の前では、『早く帰りたい』と涙を流しているそうですから」
 守さんは、支援集会へ宛てたメッセージで、「再審の流れを止めないでほしい。私も乗り遅れないようにがんばります」と訴えています。いま、元弁護団を中心に再審請求に向けた準備がすすめられています。
〈激励先〉〒264―8585 千葉市若葉区貝塚町192 守大助様

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