日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤に、弾圧事件・冤罪事件・国や企業の不正に立ち向かう人々を支える人権団体

10年6月15日号

10年6月15日号  

のびのび自由な選挙を  

 この夏、参議院選挙が予定されています。
 選挙は政治を担う国民の代表者を選出する重要なものです。国民救援会は、言論活動の自由を守るため、警察の不当な干渉・妨害を許さない、万が一弾圧を受けたときの心得を普及し、自由で公正な選挙を実現する民間パトロール活動に積極的にとりくみましょう。

東京で民間パトロール隊結成  

 東京都本部は6月4日に参議院選挙「民間パトロール隊」結成集会を、9支部からの参加でおこないました(写真)。集会では、民間パトロール活動を全都でとりくみ、のびのび選挙学習会の開催を推進することを確認しました。各地の支部からは「地域で民パト実行委員会を作っている」、「あれはダメ、これはダメではなく、あれもできる、これもできると激励している」、「民パト活動の中で会員拡大を」などの発言があり、経験が交流されました。また、宣伝行動などでの警察による干渉・妨害の事例が報告され、毅然と抗議しようと確認し合いました。

三重・名張事件の三者協議で検察が新たな主張  

 無実の死刑囚・奥西勝さんが再審(裁判のやり直し)を求めてたたかっている三重・名張毒ぶどう酒事件。差戻し審を審理する名古屋高裁刑事第2部で5月28日、初の三者協議(裁判所・弁護団・検察)がおこなわれ、検察は突然、犯行に使われた毒物に関してこれまでの主張を留保し、新たな主張をおこなうことを明らかにしました。

 05年、名古屋高裁刑事第1部は、犯行に使われた毒物から、奥西さんが使用したとされる農薬・ニッカリンTに含まれる成分が検出されなかったとの弁護団の毒物鑑定を採用し、「自白」は信用できないとして再審開始決定を出しました。これに対し、同高裁刑事第2部は06年、鑑定よりも「自白」を重視し再審開始を取り消しましたが、今年4月に最高裁は「科学的知見に基づく検討をしたとはいえず、その推論過程に誤りがある疑い」があると判断。「原決定を取り消さなければ著しく正義に反する」として取消し決定を破棄し、審理を名古屋高裁に差し戻しました。
 検察はこれまで、毒物の成分は検出されにくいものだという主張をおこなってきましたが、この主張を留保し、検出された成分は弁護団の主張とは別のものだ、という新たな主張を突然おこない、ニッカリンTとぶどう酒の再製造を製造会社に依頼するよう裁判所に要請しました。
 前提となる毒物の成分は、最高裁まで検察も認めてきたからこそ、弁護団は主張・立証を積み重ねてきました。弁護団は検察の主張を厳しく批判し、自らの立証が破綻したら、根拠も示さず別の主張をおこなう、このような証拠あさりは許されない、再鑑定は審理の引き延ばしを図るものだと強く抗議しました。
 7月20日までにこの検察申立ての文書が提出されることになっています。
〈抗議先〉名古屋高等検察庁 〒460―0001 愛知県名古屋市中区三の丸4―3―1 TEL052(951)1581 

愛知・豊川市職員公務災害認定訴訟で逆転勝利判決  

 豊川市職員の堀照伸さんがうつ病で自殺したのは仕事上の心理的負担が原因として、遺族が公務外災害とした地方公務員災害補償基金の認定を取り消すよう求めた事件で5月21日、名古屋高裁(高田健一裁判長)は逆転の勝利判決を言い渡しました。
 判決は堀さんの上司のパワーハラスメントや異動などの複合的な要因が自殺につながったと認定。原告側弁護団は特に、堀さんの部下に対する上司のパワハラの影響も認めた点に注目し、「画期的」と評価しました。
 同基金側は6月4日に上告し、今後は最高裁で争われることになります。

無実の人を救おう!5月20日全国いっせい宣伝行動  

 冤罪の悲劇を市民に知らせ犠牲になった人を救おうと、5月20日を中心に全国いっせい宣伝行動が各地でとりくまれました。32都道府県69カ所で宣伝行動がおこなわれ、約400人が参加、ビラ約1万4千枚配布、約1100人分の署名を集めました(6月5日中央本部集約分)。各地のとりくみの様子をお伝えします。

 北海道・岩見沢支部は、朝から雨天のなか8人が雨合羽姿で集合。支部として初めての全国いっせい宣伝行動に参加しました。画板や垂れ幕、署名簿いずれもビニールにくるんでの行動でした。青年の反応がよく、人通りの多い時にまたやりたいねと感想が出ました。

 滋賀では、学校帰りの高校生がビラを受け取り、署名に応じてくれました。
 徳島では、名張事件の署名を集めていると、若い人たちから名張事件の説明を求められたりと、青年たちの関心が高まっています。

 宮城では、守大助さんを守る会と共同で宣伝。いっせい宣伝のビラに守さんのビラを折り込んで配布。
 守大助さんの母・祐子さんらがハンドマイクで訴えると、大助さんの元同級生の方2人と出身高校の先生が激励をしてくれました。

 鳥取では、足利事件のことをハンドマイクで宣伝すると振り返る人が多く、署名用紙の画板を持つ人が1人だったため、4〜5人が署名の順番を待つ場面も見受けられました。
 山口では、机に看板やのぼり旗を取り付けて署名用紙を並べ、ハンドマイクで訴えをすると、署名机に人が寄ってきました。「本当に可哀想だね」「助けてあげんとね」と言いながら署名に応じてくれ、54人分の署名が集まりました。

大阪・たんぽぽの会が関西で市民集会  

 関西の冤罪事件当事者・支援組織などでつくるたんぽぽの会主催で、「なくそうえん罪 救おう無実の人々 関西市民集会(part掘法廚5月29日、大阪市の北区民センターで開かれました。これには約350人が参加、再審開始が確定した布川事件の桜井昌司さんや関西地方の事件当事者などが冤罪事件の救済と根絶への支援を訴えました。
 関西の7つの冤罪事件の当事者・家族と、名張事件の奥西勝さんの特別面会人・早川幸子さんと奥谷和夫さんが報告と訴えをおこないました。

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