日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤に、弾圧事件・冤罪事件・国や企業の不正に立ち向かう人々を支える人権団体

10年2月5日号

10年2月5日号  

三重・名張毒ぶどう酒事件 84歳の誕生日に各地で宣伝  

 再審開始決定を勝ちとった足利事件布川事件につづき、名張毒ぶどう酒事件でも再審開始を勝ちとろうと、無実の死刑囚・奥西勝さんの84歳の誕生日である1月14日を中心に、各地で宣伝・署名行動がとりくまれました。1月末には、弁護団が検察の意見書に対する反論書を提出し、事件はこの春、大きな山場を迎えます。

 名古屋拘置所で奥西勝さんが84歳を迎えた1月14日、名古屋駅前では、約90人で宣伝行動がとりくまれました。
 愛知県では、84歳にちなんで84枚のパネルを一人ひとりが持ちメッセージを伝えました。
 この日は特に冷え込み、パネルを持つ手が凍(こご)えます。それでも、道行く人たちにマイクで支援を呼びかけます。「奥西さんは拘置所の独房で一人ぼっちで誕生日を迎えました。助けてください」。手渡すビラは瞬く間になくなっていきます。
 最後に「最高裁は再審を開始しろ」とシュプレヒコールを挙げ、宣伝行動を終了しました。

 この日は寒波が押し寄せ、全国的に気温が低いなか、凍える体を奮い立たせて各地で元気に宣伝がおこなわれました。
 福島では、吹き付ける雪の中、一人ひとりに声をかけてビラを手渡しました。山口でも、気温がマイナス1度と凍てつく雪の中、元気よくビラを配りました。
 市民の反応も高く、茨城では、「応援しています。がんばってください」と激励が寄せられました。
 滋賀では10支部中9支部が宣伝にとりくみました。岐阜では、労働組合や新婦人など他団体にも協力を得て、宣伝を行いました。秋田では、たて看板を10枚も並べ、派手に宣伝しました。
 各地で様ざまな宣伝行動がとりくまれ、多くの人が共感し、署名に協力してくれました。

 事件の審理は、現在最高裁でおこなわれています。1月29日に弁護団が検察の答弁書への反論書を提出します。両者の主張が出揃い審理は事実上結審し、この春が大きなヤマとなります。
 奥西さんを獄中から救い出すために、力を集中しましょう。
〈要請先〉〒102―0092 千代田区隼町4―2 最高裁第3小法廷・堀籠幸男裁判長

東京・世田谷国公法弾圧事件で守る会・弁護団が高裁前で訴え  

 東京・世田谷国公法弾圧事件の控訴審で、東京高裁(出田孝一裁判長)が弁護団が求めた学者を含む6人の証人と宇治橋眞一さん本人への質問をすべて却下したことに対し、世田谷国公法弾圧を許さない会と国民救援会は1月21日、高裁前で、3人の担当裁判官に対し抗議と徹底審理を求める宣伝をおこないました。
 宣伝には弁護団も参加し、 「一審判決は、事実関係に目をつぶり、35年前の猿払事件最高裁判決にのみ従った誤ったもの。弁護団がこの判決をただすために、厳選した証人によって無罪を立証しようとしているのに、何の審理もしないで終わらせようとすることは許せない」「同じ国公法で争う堀越事件では、高裁は10人もの証人尋問をおこない、一審判決を全面的に検討した」「弁護団は公判期日の設定について可能な限り協力し、意見書の提出見込み日を報告し、裁判官らも意見を述べ、期日調整に意欲を示すなどの経過があった。これに照らしても、証人すべての不採用は不当であり考え直すべきだ」などと訴えました。
 「許さない会」では、引き続き裁判官への抗議とあわせて、証人採用と徹底審理を求めて運動を強化しています。
〈要請先〉〒100―8933 千代田区霞が関1―1―4 東京高裁・出田孝一裁判長

岡山・山陽本線痴漢冤罪事件で広島高裁岡山支部が不当判決  

 山陽本線の電車内で女性に痴漢行為をおこなったとして「迷惑防止条例」違反で起訴された山本真也さんが無実を訴えている岡山・山陽本線痴漢冤罪事件について、広島高裁岡山支部(小川正明裁判長)は1月15日、一審判決(懲役6月・執行猶予3年)を支持し、山本さんの訴えを退け、控訴棄却の不当判決を言い渡しました。
 判決について弁護団は、山本さんと「被害者」の身長差から犯行が不可能なことは歴然としている、ギュウギュウ詰めの車内で10センチも肩を下げたり、脚を曲げたりといった不自然な状態で、股間の奥深く指を入れて痴漢行為が可能であるとする裁判所の判断は信じられない、裁判官による狒杼判決瓩、と厳しく批判しました。
 判決後の報告集会で山本さんは、「不当な判決を満身の怒りをもって抗議する。法廷で身長の測定がおこなわれたが、あれは最高裁に対するポーズだったのか。完璧な控訴趣意書を弁護団に書いていただいた。これで無罪が出なかったらどのようにしたら無罪が勝ちとれるのか。最高裁に上告して真実を明らかにするためにたたかい続けたい。ここまでたたかってきたことを誇りにしながら今後もたたかう」と決意を述べました。
 高裁に対しては、個人署名9千人分・団体署名400を超えて提出し、無罪を求めてきました。(竹原正樹)
〈抗議先〉〒700―0807 岡山市北区南方1―8―42 広島高裁岡山支部・小川正明裁判長

最高裁事件が統一要請と新年会  

 2カ月に一度、最高裁でたたかう事件がおこなっている最高裁統一要請行動。1月22日に第185次の統一要請行動がおこなわれ、最高裁前での早朝宣伝、要請をおこないました。10事件約40人が参加。
 要請後には、恒例の最高裁事件の新年会が平和と労働センターでおこなわれ、「今年こそ勝利・前進の年にしよう」と決意を固め合い、交流しました。

国公法弾圧堀越事件 控訴審の成果  

こちらで掲載しています。

powered by Quick Homepage Maker 3.60
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional