日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤に、弾圧事件・冤罪事件・国や企業の不正に立ち向かう人々を支える人権団体

09年11月15日号

09年11月15日号  

国際人権活動日本委員会が千葉法務大臣に要請 国民救援会も参加  

 国民救援会も加盟する国際人権活動日本委員会(鈴木亜英議長=国民救援会会長)は10月28日、同委員会が求めていた千葉景子法務大臣との面談が実現し、同委員会の役員や加盟団体の代表13人が国際人権条約の選択議定書(個人通報制度)の批准や取調べの全面可視化(録音・録画)の実現などを求めました。

 鳩山内閣が発足し、法務大臣に千葉景子参議院議員が就任しました。千葉法相は、就任の記者会見で、々餾歐邑⊂鯡鵑慮朕幼綿鸚度(※)を批准する、⊆萃瓦戮硫鳥覯修鮗存修垢襦↓9馥眇邑救済機関を設置する、との見解を表明しました。

 要請には、国民救援会から、瑞慶覧淳事務局長、坂屋光裕中央常任委員が参加しました。
 冒頭、要請団を代表して鈴木議長が、千葉大臣が就任記者会見で表明した3点の見解を支持し歓迎すると述べ、「ぜひ実現にむけて頑張ってほしい。われわれも応援し、NGO(非政府組織)として運動を強化します」とあいさつしました。
 これに対して千葉大臣は、次のようにこたえました。
 「みなさんのご要望に応えられるようにがんばります。記者会見で申し上げたことは、法務省だけではなく全体として動かなければならないのですが、着実に実行しつつあります。鳩山首相の施政方針演説では人権を大切にという言葉はありませんが、友愛という言葉の内容に含まれています。(国際人権条約の基準に照らして)国内の人権状況を変えるように法の条文をつめていきたい。国内人権救済機関はどういう仕組みにするかが問題ですが、第三者的で独立したものでなければならないと考えています」
 国民救援会からは瑞慶覧事務局長が代表して、「冤罪を防止するため、取調べの全面可視化を求める要請書」と、「自由権規約『個人通報制度』の批准を求める要請書」を千葉法相に手渡し、要請しました。

 国際人権活動日本委員会は12月上旬、先の3点の課題を中心にした要求の実現をめざし、法務省と外務省に対し具体的な要請と意見交換会をおこないます。
 国民救援会もこれに呼応して、11月中に選択議定書の署名を集めます。また、今年の「人権週間」(12月4日〜10日)では全国各地で街頭に出て宣伝しようと呼びかけています。

三重・名張毒ぶどう酒事件 最高検が裁判所に答弁書を提出  

 無実の死刑囚・奥西勝さんが再審を求めている三重・名張毒ぶどう酒事件で、この7月、最高裁が最高検察庁に対し、弁護団提出の新証拠(毒物鑑定など)に対して反論があるなら答弁書を提出するよう求めていた件で、最高検が10月23日付で答弁書を提出しました。
 最高検の答弁書は200頁にも及ぶものですが、その内容は再審開始決定を取り消した異議審や過去の裁判での主張を繰り返し、奥西さんの訴えを棄却するよう求める不当極まりないものです。
 弁護団もこれに対し反論書を提出する予定で、再審めざすたたかいは重要な局面を迎えます。
 11月の「名張・布川事件支援強化期間」を成功させ、再審開始を勝ちとりましょう。
〈要請先〉〒102―8651 千代田区隼町4―2 最高裁第3小法廷・堀籠幸男裁判長

東京・葛飾ビラ配布弾圧事件 最高裁が判決日を11月30日に指定  

 最高裁第2小法廷(今井功裁判長)は、東京・葛飾ビラ配布弾圧事件について、あらためて判決日を11月30日午前10時30分に指定すると通知してきました。
 最高裁は、判決日をいったん10月19日に指定しましたが、荒川庸生さんや弁護団をはじめ全国からの「判決日を取り消し、大法廷に回付し、口頭弁論を開け」との申立・要請を受け、判決日を取り消しました。
 そもそも、荒川さんのマンションへの立ち入りは、区議団だよりや区民アンケートなどを配布するという正当な目的のものであり、憲法で保障された表現活動です。東京地裁が、ビラ配布を犯罪とすることは「社会通念」になっていないとして無罪判決としたのは当然のことでした。しかし、東京高裁は具体的な事情を考慮せず、有罪判決を言い渡しました。この判決は、マスコミからも「ビラ配り有罪 常識を欠いた逆転判決」と厳しく批判されました。
 この間、最高裁に対し、北海道から沖縄まで、各界・各層から、「市民の常識から大きくかけ離れた東京高裁の判決を見直し、荒川さんに無罪判決を」との声が4千通を越えて届けられました。
 国民救援会は、最高裁が有罪判決を破棄し、誤った刑法(住居侵入)解釈の是正にとどまらず、憲法判断をおこない、荒川さんに無罪判決を言い渡すよう、最後まで要請を続けます。
 全国からご支援をお願いします。
〈無罪判決要請先〉〒102―8651 千代田区隼町4―2 最高裁第2小法廷・今井功裁判長/FAX03(3221)8975 事務総局秘書課

名張・布川事件強化期間 全国で宣伝  

■名張事件
 愛知・尾北支部は11月1日に全国に先駆けて名張事件の宣伝行動をおこないました。千秋病院25周年の家族健康まつりで15人で宣伝行動。会場入口に机とイスを並べ、救援会のノボリ、横断幕で飾りつけ、午前10時から午後1時までみっちり3時間とりくみました。また、尾北支部と尾北民商、岩倉年金者組合が机を並べ、救援美術展のビラを配り、署名の協力を訴えました。
 誰もが奥西勝さんに共感を寄せ、怒りと是正の気持ちが率直に署名に表現される、国民救援会と地域住民の交流の場となりました。この行動の中で1名を拡大し、支部では26カ月連続拡大です。
 なお愛知県では、11月の「強化期間」中に全支部で宣伝行動をしようと計画しています。(県本部)

布川事件
 布川事件の桜井昌司さんと杉山卓男さんは各地の県本部大会や集会に参加し、支援を訴えています。
 10月31日には、杉山さんが神奈川県本部大会に参加。「足利事件は、唯一の物的証拠・DNA型鑑定が崩れて再審になった。布川事件には物的証拠はないが、『自白』が客観的事実と矛盾していることで再審決定が出ている。私の事件で再審が確定すれば、ウソの『自白』だけで有罪にされている他の事件への影響も大きい。最後まで支援をお願いします」と訴えました。

東京・世田谷国公法弾圧事件 東京高裁に要請・集会  

 世田谷国公法弾圧事件の宇治橋眞一さんと守る会が10月27日、東京高裁で17人で宣伝と要請行動をおこないました。
 高裁では、まだ第1回公判の予定が決まっていません。要請では、「一審の不当判決を見直し、慎重審理で無罪判決を」と述べ、署名を提出しました。
 また、事件の地元の「世田谷の会」は10月7日に、控訴趣意書学習・決起集会を50人の参加で開催。事件支援の朗読劇で幕を上げ、弁護団から控訴趣意書の説明を受けました。
 会場発言では「年金者組合のビラを見て相談したおかげで、もらえずにいた年金がもらえるようになった」「区立保育園の存続をビラと署名の力で成し遂げた」など、ビラがいかに役立つかが語られ、ビラ配布の自由を守ろうと決意をあらたにしました。

powered by Quick Homepage Maker 3.60
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional