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福井女子中学生殺人事件で再審開始決定

福井女子中学生殺人事件で再審開始決定  

2011年11月30日

 11月30日、名古屋高等裁判所金沢支部(伊藤新一郎裁判長)は、再審請求人前川彰司さん、同保佐人で父の前川禮三さんの請求にかかわる再審請求事件、いわゆる「福井女子中学生殺人事件」について、再審開始の決定をしました。
 この事件は、1986年3月、福井市内において、女子中学生が殺害された事件です。事件発生から1年後に、前川彰司さんが犯人として逮捕されましたが、前川さんと犯行を結びつける物証は皆無で、「服に血がついた前川を見た」などとする暴力団関係者らの供述の信用性が争われました。一審の福井地方裁判所は無罪判決を言い渡しましたが、二審で有罪判決が出され確定していました。
 今回の再審開始決定は、「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁判の鉄則は再審にも適用されるとした最高裁の白鳥・財田川決定にもとづいて、新旧証拠を総合的に判断して公正な決定を行ったものです。確定有罪判決を支える関係者の供述は、もともと脆弱なものであり、再審請求審において検察官の未提出証拠等が開示された結果、確定有罪判決が根拠とした証拠は、関係者の供述の形成過程と法医学の面から、捜査本部の筋書きに基づいて、殺害態様と犯人像についての強引きわまる認定と、関係者の「目撃」供述を誘導した「砂上の楼閣」に過ぎないことが明らかになりました。
 

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