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大崎事件第二次再審地裁不当決定への抗議声明

鹿児島・大崎事件第二次再審請求審

鹿児島地裁の請求棄却決定について
2013年3月6日
大崎事件・原口アヤ子さんの再審をめざす会
国民救援会中央本部・ 同 鹿児島県本部

本日、鹿児島地方裁判所(中牟田博章裁判長)は、冤罪大崎事件・原ロアヤ子さんの第二次再審請求と原口さんの元夫の再審請求に対して、事実調べを一切せずに請求を棄却する不当な決定を行いました。
 この決定は、原口アヤ子さんが無実であるがゆえに仮釈放を拒否して長期10年にも及ぶ満期の獄中生活を耐え、出獄後も社会の冷たい視線をあびながら必死に訴え続けてきた無実の叫びに耳を閉ざす言語道断の冷酷な決定であり、断じて容認できません。
 大崎事件の第一次再審請求審では、2002年3月26日、同じ鹿児島地方裁判所が慎重な審埋のもとに再審開始決定を行いました。この決定では、弁護団が提出した鑑定を新証拠と認め、事件の根幹をなす被害者の死因について、タオルによる絞殺ではなく事故死の可能性もあること、動機には疑問が生じ「共犯者」3人の「自白」は客観的証拠とも矛盾し信用性がないと厳しく指摘し、「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁判の鉄則が再審にも適用されるとした最高裁「白鳥・財田川決定」の立場に則して再審開始を決定したものでした。
 この間の3つの再審無罪判決が確定した足利事件布川事件、東電OL殺人事件のいずれの事件でも裁判所は事実調べを行い、弁護団の請求に促されてではあるが証拠開示にも一定程度応じてきました。
 ところが、今回、鹿児島地方裁判所は、弁護団の再三にわたる、捜査機関手持ち証拠の開示請求に聞く耳を持たず、しかも、弁護団が提出した新証拠(ヽ猟衄酬菁定の犯行態様の誤りを指摘した法医学者の鑑定、元夫らの「自白」を根拠付けるとされたカーペット上の脱糞痕が客観的事実に反することを明らかにしたカーペット等再現実験報告書、8吃廚蕕痢崋白」の内容が非現実的内容を持つものであることを明らかにした供述心理分析鑑定書、じ狂さんの義理の甥の供述の信用性に疑問を投げかける、長期に診察を行った医師の意見書ほか)について、事実調べを一度もおこなわないまま、再審請求を門前払いするという極めて不当な棄却決定を行いました。この不当決定は、無辜の救済を図るという再審制度の趣旨を真っ向から否定したものです。同時に、「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁判の鉄則を逸脱し、真実に対する司法の忠誠心や公正で厳正な国民の裁判権を踏みにじったものと言わざるを得ません。多くの国民はじめ、刑事法学者やマスコミから強い批判の声があがることは必至です。
 私たちは、原口アヤ子さんが第2次再審請求をおこなって以来、鹿児島地裁が無辜の救済を図るという再審制度の趣旨を踏まえ、公正な審理と判断を行うように、3万人分を超える要請署名を届け、15回の裁判所要請行動を行い、事件の真実を多くの人に知ってもらうために毎年10月に現地調査を行ってきました。私たちは、鹿児島地方裁判所の今回の不当決定を断じて許すことはできません。大崎事件の再審をめざす運動にこれまでご支援をいただいた全国の皆さんに心から感謝申し上げ、引き続きご支援を訴え、奮闘する決意を表明するものです。                     

 以上

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