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再審開始決定を取り消した東京高裁の不当決定に抗議する声明

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再審開始決定を取り消した東京高裁の不当決定に抗議する声明

 本日、東京高等裁判所第8刑事部(大島隆明裁判長)は、いわゆる袴田事件の袴田巖さんの再審開始を取り消す決定を行った。この決定は、およそ国民の常識とはかけ離れた信じがたい暴挙であることを強く抗議する。
即時抗告審での検察の主張は公益の代表者としてふさわしくない主張を繰り返していた。
 たとえば、争点とされたDNA鑑定の有効性は、静岡地裁での鑑定で、検察、弁護双方の鑑定人が共に、袴田氏のDNA型ではないという結論を得ていた。にもかかわらず、検察は自ら推薦した鑑定人にその有効性を否定させ、即時抗告審では、弁護側鑑定をデータの改ざんや隠ぺいがあると攻撃してきた。
 また、即時抗告審で明らかとなった取調室内で、袴田さんに排尿の強制や警察官から傷を負わされたとしか考えられない右足の傷を、袴田さんが希望したものだ、とか3回の身体検査時にいずれも見落とした等と、およそ常識では考えられない主張を検察は積み重ねてきた。
ところが、貴職はこのような“およそ常識では考えられない検察の主張”を認めたのである。
 そもそも、この事件は静岡地裁での段階から、重要な犯行着衣が公判中に発見されたり死刑判決を下した裁判官が無罪心証を告白したり、異例の変遷を辿ってきていた。
 にもかかわらず、今回の不当決定を行った東京高裁の判断は、疑わしきものは死刑判決を、くさい物には蓋をした結論となってしまった。
まさに歴史に残る不当な決定である。そして、この決定によって多くの国民は裁判に対し、絶望感しか覚えないだろう。
 私たちは引き続き、袴田さんの無罪判決を求め闘い続けていく決意を表明する。

2018年6月11日

袴田巖さんの再審無罪を求める実行委員会
【構成団体】アムネスティ・インターナショナル日本/日本国民救援会/日本プロボクシング協会袴田巖支援委員会/袴田巖さんの再審を求める会/袴田巖さんを救援する静岡県民の会/袴田巖さんを救援する清水・静岡市民の会/浜松・袴田巖さんを救う市民の会/無実の死刑囚・袴田巖さんを救う会

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