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湖東記念病院事件声明

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声    明

 本日、大阪高裁第2刑事部(後藤眞理子裁判長)は、滋賀・湖東記念病院人工呼吸器事件第二次再審請求即時抗告審において請求人・西山美香さんの再審請求を認め、再審開始決定を言い渡した。無実の罪に苦しめられてきた西山さんの支援をしてきた者として心から歓迎する。
 本件は、2003年5月22日早朝、滋賀県東近江市(旧湖東町)の湖東記念病院で人工呼吸器を装着していた入院患者が「急性低酸素状態」で死亡したことが殺人事件とされ、看護助手の西山美香さんが犯人とされた事件である。
 事件の日、西山さんを伴い病室を訪れた当直看護師が、患者の人工呼吸器の「チューブが外れていた」と供述したことから、警察が業務上過失致死の疑いで捜査を開始した。捜査が進展しない中、コミュニケーション能力に問題がある供述弱者であった西山さんに対して警察は厳しい取調べをおこない、「私がチューブを引き抜いて殺した」と捜査官に迎合する自白をさせ、逮捕・起訴した。西山さんは公判で一貫して無実を訴えたが、懲役12年の刑が確定した。
 第二次再審請求審で弁護団は、死因は人工呼吸器を外したことによる窒息でなく、致死性不整脈による病死であることを明らかにする新証拠を提出した。裁判所は、新証拠を踏まえ自白の信用性について丹念に検討し、その結果信用性はないと認め、再審を開始する決定を出した。
 当然の判断とはいえ、西山さんの今後の人生に希望を与えるものである。
 西山さんにとって、中学時代の恩師はじめ多くの人に支えられた体験は、本人に計り知れない糧となった。さらに娘の無実を信じて奔走したご両親の労苦は筆舌に尽くしがたいものであったが、多少とはいえ、ようやく報われる日が訪れた。
 誤った裁判によって無実の人に刑罰を加え、家族をも不幸のどん底におとし入れた罪はたいへん深いものである。
 私たちは、検察が本決定を真摯に受けとめ、最高裁判所に特別抗告しないことを強く要請するものである。
 最後に、支援して下さった皆様に心から感謝するとともに、西山さんが無罪判決を勝ちとる日まで奮闘する決意を表明する。

 2017年12月20日

  西山美香さんを支える会
日本国民救援会中央本部
      同  滋賀県本部

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