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熊本・松橋事件再審無罪判決について

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熊本・松橋事件再審無罪判決について  

2019年3月28日
日本国民救援会熊本県本部
日本国民救援会中央本部

 本日、熊本地方裁判所刑事部(溝國禎久裁判長)は、松橋事件の再審裁判で宮田浩喜さんに無罪の判決を出しました。この無罪判決が宮田さんに掛けられていた殺人犯という汚名を雪いだことは、宮田さんを支援してきた団体として歓迎するものです。
 この事件では、警察による証拠にもとづかない見込み捜査と自白の強要、検察官の証拠隠しによって有罪判決が出されたことが明らかとなっています。捜査機関の不正な行為により宮田さんは回復しがたい人権侵害を受けました。原因の一端が明らかとなった以上、司法権に携わる者の責任として、このようなことが2度と起きないように、今回の無罪判決では、自白偏重の捜査と検察の証拠隠しを厳しく戒め、断罪することが求められていましたが、熊本地裁はこれについての判断をしませんでした。
 捜査機関の不当な行為によって回復しがたい人権侵害を与えておきながら、検察は、熊本地裁で再審開始決定が出されたにもかかわらず、およそまともな反論根拠や証拠もなく抗告、特別抗告を繰り返し、いたずらに裁判を引き延ばしたことは、決して許すことのできない非人道的所業と言わざるを得ません。
 今回、無罪判決が出されたとはいえ、宮田さんが奪われた35年もの長きにわたる時間を取り戻すことはできません。誤った有罪判決によって、宮田浩喜さん一人ではなく、ご家族、ご親戚までも含めて、長きにわたって無実の罪に苦しめられてきたのです。司法権の過誤がもたらす悲劇はまことに重大なものがあると言わざるを得ません。
国民救援会は、捜査機関による自白偏重の捜査と検察の証拠隠しが断罪され、このようなことが2度と行われないようにするために、引き続き、奮闘します。同時に、法制度として、検察が無罪の証拠を隠すことを禁止すること、および無辜の救済がいたずらに引き延ばされないように、検察官の再審開始決定に対する上訴を禁止することをあらたに規定する、再審法の改正を実現するために、全力を尽くすことを表明します。

以上 

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