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JR山科京都駅間痴漢冤罪事件

国民救援会の支援事件

JR山科京都駅間痴漢冤罪事件  

事件の概要  

■突然の逮捕
 2011年1月18日、中学校教諭の柿木(かきぎ)浩和さんはJR東海道本線の石山駅から高槻駅への通勤途中、山科、京都駅間で、尾行張り込みを続けていた私服警察官たちに取り囲まれていました。
 柿木さんを痴漢常習者としてマークしていた警察は、5人の警察官が同じ電車内に乗り込み、柿木さんの動向を注視していました。電車が京都駅に到着する際に、前にいた「被害者」の臀(でん)部を撫で上げるという痴漢行為を5人の警察官のうち2人が「現認」したとして、柿木さんは次の長岡京駅で「逮捕」されました。

■身動き取れず
 事件発生前、柿木さんと同じ路線を利用する女性から、京都府警に痴漢の被害にあったと相談が寄せられ、警察は捜査を開始しました。警察は、複数の痴漢被害者が話した犯人の「風貌」に似ているとして柿木さんを、痴漢の常習者としてマーク。10日間にわたって監視、追尾をしていました。
 事件当日の朝は、雪のために、ダイヤが乱れていました。柿木さんの乗った電車も発車が遅れ、列車内は大変混雑しており、身動きもとれない状態でした。

■物証なき事件
 「被害者」とされる女性は、京都駅で電車を下車して立ち去ろうとしていたところ、同じく下車した女性警察官2人に呼び止められ、「被害」申告をしたというもので、果たして「被害」の自覚があったのか疑問です。加えて、「被害」の内容についても「京都駅を降りる際に臀部を撫で上げられた感触があった」という警察官の「現認」行為以上のことについても、ほとんど触れられておらず、警察官の誘導が強く伺えます。
 また、当日の混雑した電車内で痴漢行為を現認することは、弁護団がおこなった再現実験でほとんど不可能であることも明らかになりました。
 そして何より、逮捕直後におこなった微物検査では、柿木さんの手には被害女性の服の繊維が付着しておらず、柿木さんと犯行を結び付ける客観的証拠は何もありません。
 つまり、柿木さんが痴漢行為をおこなったとの証明は、直接的には警察官の証言しかなく、その警察官の目撃供述でさえ曖昧で、その内容は変遷しています。

■逮捕へ躍起に
 捜査の端緒となったそもそもの「痴漢被害者が話した犯人の風貌」についても、実際にその日の柿木さんの服装や風貌とは全く異なっていて、別人としか考えられないものでした。柿木さんを「痴漢の常習者」としたことが見当違いだったのですが、複数の痴漢被害の申告がなされ、犯人逮捕のために構えて出動していた警察には「犯人」を捕まえないわけにはいかない事情がありました。
 柿木さんは、逮捕後から一貫して容疑を否認しています。

■1、2審不当判決、最高裁へ上告
 2012年10月29日、京都地裁市川太志裁判長は、混雑した車内で「痴漢行為を現認した」とする警察官証言を全面的に採用し、不当な罰金40万円の有罪判決を言渡しました。大阪高裁の審理では、弁護団が電車内の混雑状態を再現したDVDを提出する等柿木さんの無実を明らかにしましたが、2013年5月24日米山正明裁判長はDVDは再現性に欠けるとし、控訴棄却を言い渡しました。現在、最高裁に上告してたたかっています。

守る会の連絡先/署名等  

  • 連絡先
     日本国民救援会滋賀県本部 〒520−0051 滋賀県大津市梅林1丁目3−30 滋賀県労連内
  • 署名(PDF

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