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【声明】滋賀・えん罪日野町事件 再審開始決定を心より歓迎するとともに検察の即時抗告断念を強く求めます

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【声明】滋賀・えん罪日野町事件 再審開始決定を心より歓迎するとともに検察の即時抗告断念を強く求めます
 
 本日、大津地裁刑事部(今井輝幸裁判長)は、えん罪日野町事件、故阪原弘さんの遺族による再審請求に対し、再審開始を決定しました。
 私たちは、大津地裁刑事部(今井輝幸裁判長)の英断を高く評価するとともに心から歓迎します。また、これまで一貫して、故阪原弘さんの無罪実現をめざし、たゆまぬ努力と献身的な弁護活動を継続された弁護団のみなさんに、改めて心より敬意を表するものです。そして、阪原さんの無念の思いを晴らそうと再審をたたかった遺族のみなさんに敬意を表し、ともに喜び合いたいと思います。
 故阪原弘さんは1984年12月、滋賀県蒲生郡日野町で発生した強盗殺人事件の犯人として、事件から3年後に逮捕・起訴され、警察・検察の取り調べのなかで一旦自白させられたものの、起訴後は一貫して無実を訴え、最高裁までたたかい続けましたが、2000年9月上告棄却、無期懲役が確定しました。
 確定判決は、任意性、信用性ともに疑いのある「自白」と、客観的裏付けの乏しい情況証拠にのみ依拠し、判決直前に訴因変更まで行って阪原さんを有罪としました。
 阪原弘さんは、第一次再審請求審のたたかい半ばに、広島刑務所に収監中に帰らぬ人となりましたが、ご遺族は、「父の無念を晴らしたい!」と第二次再審請求に挑みました。
 今回の再審開始決定は、46回に及ぶ三者協議による審理、ならびに弁護団の再審請求書、再審請求補充意見書を踏まえて、白鳥・財田川決定に忠実に判断をしています。「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁判の鉄則を適用しつつ、再審請求審で明らかとなった、隠されていた新証拠の数々が確定審の審理中に提出されていたならば、確定判決のような事実認定に至ったかどうか、新旧全証拠を総合的に判断すべきとして、慎重に検討した上で、故阪原弘さんを犯人とするには合理的疑いが残るとしています。
 さらに、第二次再審請求審では、ネガフィルム46本(写真にして675枚)、証拠書類140通が新たに証拠開示され、警察・検察によるアリバイつぶしや、証拠隠し、証拠のねつ造などが明らかにされました。あらためて、証拠開示の重要性を示しました。また、法医学鑑定により、「自白」の殺害方法と遺体に残された傷とが合わないなど、客観的証拠と「自白」の矛盾を指摘し、自白偏重の捜査・裁判に対して厳しく批判するものとなっています。
 本日の再審開始決定は、これまで司法に裏切られ続けてきた阪原さんとご家族にとって、雪冤を果たす大きな一歩となりました。
検察は、無実の阪原さんを冤罪に陥れたこれまでの捜査と裁判への対応を真摯に反省し、即時抗告を行わず、再審開始決定に従い、速やかに再審公判に応じることを強く求めます。
 私たちは、確定審段階より、裁判資料の学習や現地調査などを重ねて、阪原さんの無実を信じて支援運動を続けてきました。日野町事件の再審をめざす運動にこれまでご支援をいただいた全国のみなさんに心から感謝申し上げるとともに、一日も早く再審無罪を勝ち取るまで、ご支援を訴え、引き続き奮闘する決意を表明します。

2018年7月11日

日本国民救援会滋賀県本部
日本国民救援会中央本部
「えん罪日野町事件」再審無罪を求める関西連絡会

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